FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米長期金利上昇でドルは底堅い展開!

 

★欧州市場朝方の取引では、日米株価指数の上昇を背景に底堅い動きが続き、113.77円付近まで上値を伸ばしたが、一目均衡表の雲の上限となる113.79円がレジスタンスとして意識され113.60円台に押し戻された。米長期金利が1.417%近辺に小幅低下すると対欧州通貨中心にドル売りが優勢になったことでドル/円も113.55円付近に再下落した。米長期金利が1.43%近辺に持ち直し、NYダウ先物も220ドル超高に再上昇となったことでドル買いが入った。ドル/円は、米長期金利との高い相関性を維持し、米長期金利が1.44%台に再上昇するに連れドルが持ち直した。

 

NYダウ先物・米長期金利の上昇も支えに底堅い動きとなり113.70円前後でこう着した。7-9月期経常収支は2148億ドルの赤字と15年ぶりの水準まで赤字額が拡大したが、米長期金利が1.46%台まで上昇したことでドル買いが優勢になった。ロシアから供給懸念で欧州天然ガスが急騰したことで、欧州長期金利の上昇に連れ米長期金利も1.47%に上昇幅を拡大したことでドル買いが継続した。NYダウが400ドル前後高、商品市場も堅調に推移するなど、全般リスク選好ムードが広がり、円は軟調推移した。ロンドンフィキシング付近で114円台に乗せると、目立った押しもなく日通し高値を更新した。米20年債の入札後に米長期金利が上昇幅を縮小すると上値を切り下げる展開になった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・12月消費者信頼感指数速報値:-8.3 (予想:-8.3、11月:-6.8)

 

・米・7-9月期経常収支:-2148億ドル(予想:-2050億ドル、4-6月期:-1983億ドル←-1903億ドル)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は113.55-114.22円のレンジ

・ロシアからの供給懸念により天然ガス給湯で欧州長期金利上昇

・NY時間から米長期金利や米国株が上昇するとドル買い優勢

・バイデン政権が都市封鎖をしない方針を示したことで回復継続

・良好な米20年債入札結果を受けて利回りが伸び悩みドル買い一服

・VIX指数は22.87から21.00へ低下

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