FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米長期金利低下でドルの上値重い!

 

★欧州市場序盤の取引では、米長期金利が小幅低下、NYダウ先物は129ドル高で堅調に推移する中、リスク選好の動きに支援され、資源国通貨やポンドが対ドルで続伸した。ドル/円は小動きを継続した。NYダウが130ドル前後上昇、米長期金利が1.61%台に低下していることから弱含みとなった。米長期金利の低下が一服となる中、全般的にドルが下げ渋り、ドル/円は108.75円前後でもみあい商状を継続した。108.40-60円にかけて継続的にドル買いが観測されたこともあり、下げ止まる展開になった。米国が6月14日から銀行に対して新発ロシア債の購入を禁止との報道を受けて弱含みとなった。

 

米経済指標は概ね良好な結果となったが、NYダウ先物が170ドル前後上昇、米長期金利が1.59%台へ低下していることから動意に乏しい展開となった。米長期金利が1.55%台まで低下すると円買い・ドル売りが優勢になったが、継続的にドル買い注文が観測されたこともあり、一本調子で下落する展開にもならなかった。史上最高値を更新し続けるNYダウを眺めながらドル買い・円売り戻しとなる場面があったが、米長期金利が1.54%を割り込むと上値を切り下げた。低下傾向を強また米長期金利がドルの重石となったままで反発力も弱い展開になった。

 

★欧米主要経済指標

・米・先週分新規失業保険申請件数:57.6万件(予想:70.0万件、前回:76.9万件←74.4万件)
・米・失業保険継続受給者数:373.1万人(予想:370.0万人、前回:372.7万人←373.4万人)
・米・3月小売売上高:前月比+9.8%(予想:+5.8%、2月:-2.7%←-3.0%)
・米・3月小売売上高(自動車除く):前月比+8.4%(予想:+5.0%、2月:-2.5%←-2.7%)
・米・4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:50.2(予想:41.5、3月:44.5←51.8)
・米・4月NY連銀製造業景気指数:26.3(予想:20.0、3月:17.4)
・米・3月鉱工業生産:前月比+1.4%(予想:+2.5%、2月:-2.6%←-2.2%)
・米・3月設備稼働率:74.4%(予想:75.6%、2月:73.4%←73.8%)
・米・2月対米証券投資収支・長期有価証券(株式スワップ等除く):+42億ドル(1月:+910億ドル←+908億ドル)
・米・2月対米証券投資全体:+726億ドル(1月:+1058億ドル←+1063億ドル)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は108.58-91円のレンジ

・トルコ中銀が市場予想通り政策金利を据え置き

・米経済指標は軒並み予想を上回る強い結果

・米国が新たな対ロシア制裁措置を発表

・米10年債国債利回りは一時1.5268%前後へ低下

・NYダウとS&P 500指数は史上最高値更新

・VIX指数は16.99から16.57へ低下

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