FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米長期金利低下がドルの重石!

 

★欧米市場序盤の取引では、米長期金利が1.65%台に低下となったことを背景に、前日安値を割り込み下値を広げた。なお、NYダウ先物は39ドル高で推移した。米長期金利低下に伴ってドル/円は109.45円近辺まで下落した。米長期金利が1.64%台に低下幅を広げたが、NY勢参入を控え、ドルは全般小動きとなった。米金利に反応が敏感な円に対してドルが売られる展開となった。海外株式市場は落ち着きた動きとなっているものの、為替市場では円が全面高の展開となった。

 

米労働省が発表した4月3日の新規失業保険申請件数が事前予想を上回り米雇用改善一服が示唆されドル売りが優勢になった。米長期金利が低下幅を拡大し、全般ドルが重い動きとなった。米長期金利一時1.62%台まで低下すると円買い・ドル売りが優勢となったが、米金利の低下が一服するとドル/円にも買い戻しが入った。パウエル米FRB議長は『米景気回復はまだ不完全でFRBは目標に向けた具体的な進展を探している』と述べたが市場は反応薄となった。その後は、109円前半で戻り鈍く、109.20円台でこう着相場となった。

 

★欧米主要経済指標

・英・3月建設業PMI:61.7(予想:55.0、2月:53.3)
・ユーロ圏・2月生産者物価指数:前年比+1.5%(予想:+1.3%、1月:+0.4%←0.0%)

 

・米・先週分新規失業保険申請件数:74.4万件(予想:68.0万件、前回:72.8万件←71.9万件)
・米・失業保険継続受給者数:373.4万人(予想:363.8万人、前回:375万人←379.4万人)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は108.96-109.70円のレンジ

・前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容

・米長期金利は一時1.62%台まで低下

・パウエル米FRB議長は米景気に対して慎重姿勢崩していない

・米FRB議長の発言を受けて米金融緩和の長期化観測が高まる

・VIX指数は17.16から16.95へ低下

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ