FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米長期金利上昇によるドル買い優勢!

 

★欧州市場序盤の取引では、米長期金利が一時1.77%台に大幅上昇となったことを受け、ドルは堅調に取引された。欧州市場では、米長期金利はじり高のため、ドルは上昇基調を維持した。ドル/円は、米長期金利との高い相関性を維持しており、米長期金利が1.76%台で高止まりとなる中、1年ぶりの高値圏で小動きとなった。その後も、ドルに対する買い意欲が強まり、さらに上値を拡大する動きが展開された。

 

高止まりする米長期金利に支えられて下押しも限定的となった。米国株式市場が軟調に始まったこともあり、リスク回避によるドル買いが優勢になった。米3月消費者信頼感指数が1年ぶりに高水準となったことを受け、110.43円まで上昇したものの、その後は買いも一服した。米長期金利が上昇幅を縮めた影響もあり、一旦上値が重くなった。しかし、ロンドンフィックスが通過すると110.20円台を中心に小動きとなった。その後は、対欧州・資源国通貨などを中心にドル買いの流れが続いており、ドル/円も底堅く推移した。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・3月景況感指数:101.0(予想:96.0、2月:93.4)

 

・米・1月FHFA住宅価格指数:前月比+1.0%(予想:+1.2%、12月:+1.2%←+1.1%)
・米・1月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数:前年比+11.10%(予想:+11.20%、12月:+10.17%←+10.10%)
・米・3月消費者信頼感指数:109.7(予想:96.9、2月:90.4←91.3)
・独・3月消費者物価指数速報値:前年比+1.7%(予想:+1.7%、2月:+1.3%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は110.11-43円のレンジ

・スエズ運河の運行が再開したため原油供給不安が後退

・米長期金利の上昇を手掛かりにしたドル買いに押された

・米10年物国債利回りは一時1.77%と約1年2ヵ月ぶりの水準まで上昇

・バイデン米大統領は31日にインフラ再構築計画を発表する予定

・米3月諸費者信頼感指数が1年ぶり高水準となり回復期待が一段と強まる

・VIX指数は20.74から19.61へ低下

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