FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米長期金利の動向に振れる展開!

 

★欧州市場序盤の取引では、米長期金利が一時1.73%台に急騰したことを受け、ドル/円を中心にドルが強含みとなった。なお、NYダウ先物は50ドル高に上昇幅を縮小した。欧州時間に入って米10年物金利は急上昇し、2020年1月以来で初めて1.7%を超えたことでドルは急騰した。その後、米長期金利が伸び悩むとドル買いは縮小した。また、米長期金利の上昇で欧州株は軟調地合いとなり、株安を警戒した円買いが強まったが、押し目買いで109円付近を維持した。

 

米長期金利の上昇をサポートとして下値を切り上げた。なお、フィラデルフィア連銀製造業景気指数は大幅な改善を見せた一方で、米新規失業保険申請件数は弱い内容となるなど強弱まちまちの結果となった。2月米景気先行指標総合指数が予想を下回ったことなどが相場の重石となった。米長期金利の上昇が一服し、押し戻される展開となった。NY市場では長期金利の上昇が一段落したためドル買いも後退した。米10年債金利は1.75%まで上昇した後、1.73%まで低下した。その後は、新規の手掛かりが乏しい中、109円近辺でこう着した。原油安を背景に資源国のクロス円が下落した影響を受け、下押しとなった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・1月貿易収支(季調前):+63億ユーロ(12月:+292億ユーロ)

 

・米・先週分新規失業保険申請件数:77万件(予想:70.0万件、前回:72.5万件←71.2万件)
・米・失業保険継続受給者数:412.4万人(予想:403.4万人、前回:414.2万人←414.4万人)
・米・3月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:51.8(予想:23.3、2月:23.1)
・米・2月景気先行指数:前月比+0.2%(予想:+0.3%、1月:+0.5%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は108.80-109.30円のレンジ

・英中銀のMPCの声明で早期引き締め観測を打ち消すとポンド売り優勢

・米10年債金利は一時1.7526%前後と昨年1月以来の高水準まで急騰

・米経済指標は強弱まちまちの結果

・VIX指数は19.23から21.58へ上昇

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