FITS エコノミックレポート

★欧州市場朝方の取引では、米長期金利が一時1.60％台に上昇となったことに連れドル高が進展した。なお、欧州株は堅調に取引をスタート、NYダウ先物は80ドル安に反落した。米長期金利が1.59％付近に軟化となる中、ドル高の流れは一服した。その後、ドイツ鉱工業生産の低調な内容を嫌気した。ユーロ売りが継続し、ドル/円を押し上げた。米長期金利が1.60％前後で上昇一服となる中、全般的なドル買いの動きも一巡した。なお、NYダウ先物は70ドル安に下げ幅を縮小した。

米長期金利が上昇基調を保つ中、ドル高トレンド継続を期待する向きからの買いが支えた。米長期金利の上昇が一服したものの、米国株相場の上昇に伴う円売り・ドル買いが出た。NYダウは一時460ドル超上昇した。追加経済対策が速やかに成立するとの思惑を受け回復期待が強まり、米長期金利は1.60％で推移、NYダウは史上最高値を更新した。株高に対するドル買い・円売りの反応は一巡した。日中高値からの調整の動きとなったが、大きな動きにならず、様子見ムードが強まった。

★欧米主要経済指標

・米・1月卸売在庫改定値：前月比＋1.3％（速報値：前月比+1.3％）
・米・1月卸売売上高：前月比＋4.9％（予想＋0.9％、12月：+1.9％←＋1.2％）

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は108.38-94円のレンジ

・予想を下回る独経済指標を受けてユーロ売り

・英国ではロックダウンが一部緩和されたことで投資家心理改善

・米国追加経済対策が成立する見通しとなったことで米長期金利が上昇

・米追加経済対策は14日までに成立する見通し

・米長期金利は一時1.6116％前後まで上昇

・VIX指数は24.66から25.47へ上昇