FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米長期金利上昇でドル買い優勢!

 

★欧州市場序盤の取引では、全般的にドルが底堅く推移した。なお、NYダウ先物は34ドル安に小幅反落、米長期金利は前日比横ばいの1.137%付近で推移した。欧州市場でドル/円は小じっかりとなり、105.30円付近に浮上した。欧州市場では105.30円に接近し、高値圏で推移した。米国株先物はプラス圏を維持するものの、上昇は限定的で株安が警戒されるため、安全通貨のドルや円が買われやすい展開となった。一時105.34円まで序章したが、その後は一旦買いの勢いも一服した。

 

前日の1月ADP全米雇用報告や米新規失業保険申請件数が予想より強い結果となり、1月の米雇用時計への期待感からドル買いの流れが続いた。バイデン米政権の追加経済への期待から米長期金利が上昇すると、円売り・ドル買いが優勢になった。NYダウが200ドル超高まで上げ幅を拡大し、リスク選好のドル売りにはならず、米株高・米債安・ドル高になった。良好な経済指標を好感したドル買いやリスク選好の円売りに104.49円付近で高止まりした。じりじり上値を伸ばし105.56付近まで高値を更新した。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・12月小売売上高:前月比+2.0%(予想:+2.8%、11月:-5.7%←-6.1%)
・英・1月建設業PMI:49.2(予想:52.8、12月:54.6)

 

・米・12月製造業受注:前月比+1.1%(予想:+0.7%、11月:+1.3%←+1.0%)
・米・12月耐久財受注改定値:前月比+0.5%(予想:+0.2%、速報値:+0.2%)
・米・12月耐久財受注(輸送用機除く)改定値:前月比+1.1%(予想:+0.7%、速報値・:+0.7%)
・米・12月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値:前月比+0.7%(速報値:+0.5%)
・米・10-12月期非農業部門労働生産性:前期比年率-4.8%(予想:-3.0%、7-9月期:+5.1%←+4.6%)
・米・10-12月期単位労働コスト速報値:前期比年率+6.8%(予想:+4.0%、7-9月期:-7.0%←-6.6%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:77.9万件(予想:83.0万件、前回:81.2万件←84.7万件)
・米・失業保険継続受給者数:459.2万人(予想:470.0万人、前回:478.5万人←477.1万人)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は105.14-56円のレンジ

・英中銀金融政策委員会ではマイナス金利の早期導入に否定的な見方

・イタリアの政局不安も引き続き意識

・良好な米雇用指標を受けて1月米雇用統計への期待が高まる

・バイデン米政権の追加経済対策への期待から米長期金利が上昇

・VIX指数は22.91から21.77へ低下

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