FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米長期金利低下でドルじり安!

 

★欧州市場序盤の取引では、NYダウ先物が180ドル安で下げ渋り、日経先物も20円高に小幅持ち直しとなる中、クロス円が下げ幅は縮小した。なお、欧州株は全面安で取引を開始した。欧州市場でドル/円は小じっかりとなり、ユーロ/円に追随し上昇基調に振れ、105.40円付近に浮上した。欧州市場中盤の取引では、NY勢の参入を控え、105.30円近辺で小動きとなった。NYダウ先物は下げ幅を縮小しており、ドル買いも観測された。新型コロナワクチン開発期待による投資家のリスク選好の円売りにやや一巡感が台頭しており、戻り待ちの利益確定ドル売りが重石となった。

 

NYダウの上昇が一段落し、利益確定売りに押されたことや米長期金利の低下がドルの重石になった。米10月CPIや新規失業者保険申請件数が予想を下振れ、米長期金利が0.92%台まで低下したことでドルがやや上値の重い動きとなった。その後、米長期金利が0.89%台まで低下幅拡大し、ドルの上値の重い展開となった。米30年債入札のまあまあな入札を受けて、米長期金利が0.935%から0.883%まで低下したことで再びドルは下落した。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・9月鉱工業生産:前月比-0.4%(予想:+0.6%、8月:+0.6%←+0.7%)

 

・米・先週分新規失業保険申請件数(先週):70.9万件(予想:73.1万件、前回:75.7万件←75.1万件)
・米・失業保険継続受給者数:678.6万人(予想:682.5万人、前回:722.2万人←728.5万人)
・米・10月消費者物価指数(CPI):前年比+1.2%(予想:+1.3%、9月:+1.4%)
・米・10月消費者物価コア指数:前年比+1.6%(予想:+1.7%、9月:+1.7%)
・米・10月消費者物価指数:前月比+0%(予想:+0.1%、9月:+0.2%)
・米・10月消費者物価コア指数:前月比+0%(予想:+0.2%、9月:+0.2%)
・米・10月財政収支:‐2841億ドル(予想:-2750億ドル、19年10月:-1344.68億ドル)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は105.03-41円のレンジ

・ジョンソン英政権の広報責任者の辞任でポンド売り

・英国とEUのFTA交渉が重油尾な局面を迎える

・10月米CPIが予想を下回ったことで米長期金利低下

・英米欧の中銀総裁による討論会控え方向感出ず

・欧米株式市場では利益確定売りが優勢で下落

・VIX指数は23.45から25.35へ上昇

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