FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米長期金利上昇でドル買い優勢!

 

★欧州市場朝方の取引では、ポンド/円などクロス円の下落につれたほか、米長期金利が低下幅を拡大したことでドル/円は弱含みとなった。なお、欧州株が安く始まったほか、NYダウ先物の下げ幅も拡大した。株価が下げ渋り、米長期金利の下押しも限定されると、ドルが底堅く推移した。中国の景気減速懸念から欧州株は全面安、NYダウ先物も下落、米長期金利は低下したが、リスク回避ムードは盛り上がらず全体的に小動きとなった。その後、『日銀が9月18-19日の政策決定会合で金融緩和の是非について議論する』との報道が伝わると、一時107.49円近辺まで上昇した。しかし、アジア時間につけた高値の107.50円を上抜けられず、その後は再び上値の重い展開となった。

 

小安く寄付いたNYダウがやや下げ幅拡大している動きや、米長期金利が前日比マイナス圏に転じたことも嫌気され107.20円近辺まで下押しした。その後、中国は米国による一連の関税遅延とファーウェイに対する規制緩和と引き換えに米国製品の購入を申し出たとの報道をきっかけに米中通商協議の進展期待からドル買いが強まった。米長期金利が1.70%台まで上げ幅を拡大したことでドル買いが継続した。

 

★欧米主要経済指標

・英・5-7月ILO失業率:3.8%(予想:3.9%、4-6月:3.9%)
・英・5-7月週平均賃金:前年比+4.0%(予想:+3.7%、4-6月:+3.8%←+3.7%)
・英・5-7月雇用者数増減:+3.1万人(予想:+5.5万人、4-6月:+11.5万人)
・英・8月失業率:3.3%(7月:3.2%)
・英・8月失業保険申請件数推移:+2.82万件(7月:+1.98万件←+2.8万件)

 

・米・7月JOLT求人件数:721.7万件(予想:733.1万件、6月:724.8万件←734.8万件)

 

★欧米市場のポイント

・107.18-58円のレンジ相場

・ジョンソン英首相は依然として強硬姿勢を継続

・日銀は18-19日の金融政策決定会合で金融緩和の是非を議論

・米中通商協議の進展期待高まり円売り・ドル買い優勢

・トランプ大統領がボルトン米大統領補佐官解任を表明

・米10年債金利は一時1.7437%前後と約1ヵ月ぶりの水準

・VIX指数は15.27から15.20へ低下

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