★欧州市場朝方の取引では、欧州株がほぼ全面安、日経先物も40円安に反落となったが、ドル/円は目立った動意は見られず111.10円前後でこう着商状を継続した。米長期金利は2.47%台に上昇したが戻りは鈍く、全般的に様子見ムードで、値動きは限定的となった。ECBは専門家を対象に実施した四半期調査で、域内の減速を背景にインフレと成長率の見通しが下方修正された。ユーロ/円に下方圧力がかかり、ドル/円にも波及した。NYダウ先物がプラスに転じ、111円台を維持して底堅い動きも、米長期金利の上昇が一服し、111.10円近辺で鈍い展開となった。
米3月生産者物価指数(PPI)が概ね良好な内容だったほか、前週分の米新規失業保険申請件数が50年ぶりの水準まで改善されたことが伝わるとドル買いが優勢となった。米長期金利の上昇などを眺め円売り・ドル買いが継続した。200日SMAの111.50円を上回り上値を伸ばした。小高く始まったNYダウがマイナスに沈む動きにも反応は鈍かった。米長期金利は2.5%付近では伸び悩んだものの、111.69円まで上値を伸ばした。
★欧米主要経済指標
・米・3月生産者物価指数:前月比+0.6%(予想:+0.3%、2月:+0.1%)
・米・3月生産者物価コア指数:前月比+0.3%(予想:+0.2%、2月:+0.1%)
・米・3月生産者物価指数:前年比+2.2%(予想:+1.9%、2月:+1.9%)
・米・3月生産者物価コア指数:前年比+2.4%(予想:+2.4%、2月:+2.5%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:19.6万件(予想:21.0万件、前回:20.4万件←20.2万件)
・米・失業保険継続受給者数:171.3万人(予想:173.5万人、前回:172.6万人←171.7万人)
★欧米市場のポイント
・111.07-69円のレンジ相場
・英国の『合意なき離脱』はひとまず回避
・米労働市場やインフレ指標は良好
・米長期金利の上昇でドル買い優勢
・米30年債入札は低調な結果
・VIX指数は13.30から13.02へ低下
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