FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米金利高を支えにドルは底堅く推移!

 

★欧州市場序盤の取引では、123.64円前後にドルが反落した。なお、WTI原油先物が95ドル台後半に続落、米長期金利は2.56%台に再低下した。欧州市場では底堅く推移し、123円半ばから後半の水準を維持した。ユーロ圏の小売売上高は予想を下回り先行きへの懸念が強まった。123円台後半の狭いレンジ内推移となったが、米長期金利が低下幅を縮小した影響もあり、総じて底堅い展開となった。米長期金利が2.60%台と前日比プラス圏に浮上した動きも支えに、小幅ながら高値を更新した。

 

米労働ひっ迫で利上げ加速観測から、米長期金利が2.62%台まで上昇したことを手掛かりにドル買いが入った。新規失業保険申請件数が予想より強い内容となったことで上昇したことを受け、ドル買いが先行した。124.00円を超えることが出来なかったことで、一時ポジション調整の売りで弱含んだ。しかし、米長期金利が2.67%台まで上昇するなど、米金利高を支えにドル/円は堅調に推移した。124.00円は繰り返し出合ったが、上抜けきれずにいた。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・2月小売売上高:前月比+0.3%(予想:+0.5%、1月:+0.2%)

 

・米・先週分新規失業保険申請件数:16.6万件(予想:20.0万件、前回:17.1万件←20.2万件)
・米・失業保険継続受給者数:152.3万人(予想:130.2万人、前回:150.6万人←130.7万人)
・米・2月消費者信用残高:+418.2億ドル(予想:+181.00億ドル、1月:+89.31億ドル←+68.38億ドル)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は123.60-124.00円のレンジ

・ECBの金融正常化が前倒しで進むとの見方が広がりユーロ買い

・米10年債利回りが一時2.6635%前後と2019年3月以来の高水準

・新規失業保険申請件数は1968年11月以来の低水準を記録

・一部長短金利の逆転が解消したため景気後退入り懸念が緩和

・VIX指数は22.10から21.55へ低下

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