★欧州市場序盤の取引では、ドル高の流れが持続し109円台乗せとなった。なお、欧州株は軟調に取引を開始した。NYダウ先物は20ドル高に上昇幅を縮小した。日米株価指数の上げ幅拡大や、米長期金利の上昇を支えに109円前半で上値を試す動きが継続した。欧州市場で米長期金利の戻りの一服でドル買いが縮小し、ドル/円は失速した。ドル/円はやや下げたが、米バイデン政権による大型のインフラ投資が期待され、109円台を維持し底堅く推移した。
3月20日週の新規失業保険申請件数が予想を下回り雇用改善期待にドル買いがやや優勢になった。米長期金利の低下が相場の重石となったため、一本調子で上昇する展開にはならなかった。米長期金利の持ち直しを眺めながら、対ユーロやスイスフランなどでドル買いが進んだ影響を受け日通し高値を更新した。米7年債入札後に米長期金利がやや上昇するとレンジ上限を広げたが、その後はドル売りに傾いた。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・2月マネーサプライM3:前年比+12.3%(予想:+12.5%、1月:+12.5%)
・米・10-12月期GDP確定値:前期比年率+4.3%(予想:+4.1%、改定値:+4.1%)
・米・10-12月期個人消費確定値:前期比年率+2.3%(予想:+2.4%、改定値:+2.4%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:68.4万件(予想:73.0万件、前回:78.1万件←77.0万件)
・米・失業保険継続受給者数:387万人(予想:400.0万人、前回:413.4万人←412.4万人)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は108.93-109.23円のレンジ
・欧州のウイルスの感染拡大を警戒したユーロ売りが継続
・月末・四半期末に向けたユーロ売り・ポンド買いのフロー観測
・低調な米7年債入札後に米長期金利が上昇幅を広げると円売り
・米FRBは量的緩和の縮小を検討し始めたと市場は受け止めた
・バイデン大統領が就任100日までに2億回のワクチン接種を目指す
・VIX指数は21.20から19.81へ低下
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