★欧州市場朝方の取引では、米FOMCの結果を受けた株価下落が一服する中、円買い圧力は一巡となる一方、ドルは全般的に軟調に取引された。欧州市場では米長期金利の2.76%付近の水準を背景に、欧州株式相場はほぼ全面安、NYダウ先物も軟調地合いでドル売り・円買いの基調が続いた。欧州勢参入後、対欧州通貨でのドル売りに連れる動きから10月下旬以来となる111.60円まで下落した。その後も欧州株全面安や原油安、米長期金利低下を受けて、ドル売り・円買いが優勢となった。
米新規失業保険申請件数が事前予想を下回り、雇用の改善が示唆されたものの、米12月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想を下振れたことを受けドル売りが優勢となった。トランプ大統領がつなぎ予算案に署名しない方針を示し政府機関閉鎖の可能性が強まったことが警戒され、米株の軟調な動きを背景にリスクオフの円買いが優勢となった。米株の大幅安を背景としてリスクオフの円買いの流れが継続し、9月10日以来の111円割れを示現した。その後、NYダウが下げ幅を縮小し、リスク回避の円買いが一段落した。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・10月経常収支:+230億ユーロ(9月:+176億ユーロ←+169億ユーロ)
・英・11月小売売上高(自動車燃料含む):前月比+1.4%(予想:+0.3%、10月:-0.4%←-0.5%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:21.4万件(予想:21.5万件、前回:20.6万件)
・米・失業保険継続受給者数:168.8万人(予想:166.3万人、前回:166.1万人)
・米・12月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:9.4(予想:15.0、11月:12.9)
・米・11月景気先行指数:前月比+0.2%(予想:0.0%、10月:-0.3%←+0.1%)
★欧米市場のポイント
・110.78-111.94円のレンジ相場
・世界的な景気減速懸念から欧米株価が下落
・米政府機関閉鎖の可能性が現実味を帯びたことを嫌気
・NYダウは一時680ドル近く急落
・VIX指数は25.58から28.38へ上昇
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