★欧州市場朝方の取引では、ドル安の流れが持続し、主要6通貨に対するドル指数が小幅続落し108.60円台で推移した。なお、欧州株は堅調に取引を開始した。米国の11月雇用統計の発表待ちムードが広がり、日経平均株価の上昇や『中国が大豆など輸入関税の一部解除の報道にも円売りは限定的』となった。欧州株は堅調に推移したものの、米長期金利が低下したことで円が小幅に強含みとなった。米雇用統計発表を控えて、積極的な売買は手控えられた。
米雇用統計関連指標の大幅改善を受けて、初期反応としてはドル買いが優勢となったが、前日の高値109.00円手前でドル買いの勢いは後退した。クドロー米国経済会議委員長がCNBCとのインタビューで『米国と中国の貿易合意は近い』としながらも『トランプ大統領は中国との貿易合意に署名する用意はできていない』との見解を示したことも相場の重石となった。強い米雇用統計で108.92円まで上振れた値幅はほぼ解消した。NYダウが350ドル高付近の高値圏を維持しているのとは対照的な動きとなった。
★欧米主要経済指標
・米・11月失業率:3.5%(予想:3.6%、10月:3.6%)・米・11月非農業部門雇用者数:+26.6万人(予想:+18万人、10月:+15.6万人←+12.8万人)・米・11月平均時給:前年比+3.1%(予想:+3.0%、10月:+3.0%)
・米・12月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:99.2(予想:97.0、11月:96.8)
・米・12月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:2.4%(11月:2.5%)
・米・12月ミシガン大学5年期待インフレ率速報値:2.3%(11月:2.5%)
・米・10月消費者信用残高:+189.08億ドル(予想:+160.00億ドル、9月:+95.79億ドル←+95.13億ドル)
★欧米市場のポイント
・ドル/円は108.36-92円のレンジ相場
・来週の重要イベントを控えてポジション調整目的の円買い優勢
・好調な米雇用統計を受けても109.00円の上値の重さがを意識
・米ドルインデックスは一時97.84まで上昇
・米中貿易協議の先行き不透明感を嫌気
・12月ミシガン大学消費者信頼感指数での期待インフレ率低下を嫌気
・VIX指数は14.52から13.62へ低下
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