★欧州市場朝方の取引では、米長期金利の持ち直しを背景に小幅に値を戻す展開となった。欧州勢参入後、ドル/円の動意は乏しく、ドルは底堅さを維持しながらも108.25円前後と前日終値水準でもみ合い商状となった。なお、欧州株は概ね小幅安で推移した。欧州主要株価指数が反転し、NYダウ先物が堅調推移したが、米長期金利の戻りが緩慢だったことでドル買いは強まらなかった。NY市場前にポジション調整の様相となり、もみ合う展開が続いた。
米6月住宅着工件数や米6月建設許可件数が予想を下回る結果となり、一時108.17円まで売られる場面があったが、その後は直ぐに108.30円台まで切り返すなど相場への影響は一時的となった。ただ、アジア時間に付けた日通し高値108.33円を上抜けることが出来ず、米国株の下落と長期金利が2.07%台まで低下したことが重石となり、ドル売りが強まった。米長期金利が2.06%台まで低下幅を拡大したことで上値が重くなるも108.10円付近で下げ渋った。米長期金利が2.05%台まで低下幅を拡大したことで、下値を広げる展開となったが、閑散取引が続く中、値動きは限られた。
★欧米主要経済指標
・英・6月消費者物価指数:前年比+2.0%(予想:+2.0%、5月:+2.0%)
・英・6月消費者物価コア指数:前年比+1.8%(予想:+1.8%、5月:+1.7%)
・英・6月生産者物価指数・産出:前年比+1.6%(予想:+1.7%、5月:+1.9%←+1.8%)
・英・6月生産者物価コア指数・産出:前年比+1.7%(予想:+1.7%、5月:+2.0%)
・ユーロ圏・6月消費者物価指数改定値:前年比+1.3%(予想:+1.2%、速報値:+1.2%)
・ユーロ圏・6月消費者物価コア指数改定値:前年比+1.1%(予想:+1.1%、速報値:+1.1%)
・米・6月住宅着工件数:125.3万戸(予想:126.0万戸、5月:126.5万戸←126.9万戸)
・米・6月住宅建設許可件数:122.0万戸(予想:130.0万戸、5月:129.9万戸←129.4万戸)
★欧米市場のポイント
・107.90-108.32円のレンジ相場
・英国の合意なきEU離脱を巡る懸念が強まる
・英6月CPIが予想と一致するとBOEによる利下げ期待後退
・米6月住宅着工件数/建設許可件数は予想下回る
・米国株安と米長期金利に伴う円買い
・米中貿易摩擦の長期化への懸念から中国関連銘柄に売り
・VIX指数は12.86から13.97へ上昇
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