FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米国株安で戻り上値重い展開!

 

★欧州市場朝方の取引では、ファーウエイ副会長を巡る報道を受け米中貿易摩擦に対する懸念が再浮上したことを背景に、リスク回避によるドル高・円高が持続した。なお、欧州株は全面安で取引を開始した。欧州株が下げ幅を縮小、日経平均先物も小幅高に転じたことを受け、リスク回避による円買いは緩和した。欧州市場中盤の取引では、欧州株が戻り売りに押されるに連れ、円売りの流れも一巡した。手掛かり材料に乏しい中、109.40円台での小動きとなった。連休明けの米国株やNY勢の本格参入を待つ状態が続いた。

 

米12月中古住宅販売件数が499万件と予想の525万件を下回ったことが分かるとドル売りが優勢になった。ただ、下押しも限定的で再び買い戻されたが、米国主要3指数とも軟調に推移したことでドル売りが優勢となった。その後、米国側は、米中貿易交渉における中国提示の準備会合案を拒否したと報じられ、リスク回避の動きに拍車がかかった。ただ、クドローNEC委員長がハイレベルでの米中協議が予定通り開催されることを再確認したためリスク回避の動きが後退してドルの買い戻しが継続した。

 

★欧州主要経済指標

・英・9-11月ILO失業率:4.0%(予想:4.1%、8-10月:4.1%)
・英・9-11月週平均賃金:前年比+3.4%(予想:+3.3%、8-10月:+3.3%)
・英・12月失業率:2.8%(11月:2.8%)
・英・12月失業保険申請件数推移:+20800件(11月:+24800件←+21900件)
・英・12月公的部門純借入額(銀行部門除く):+30億ポンド(予想:+19億ポンド、11月:+71億ポンド←+72億ポンド)
・独・1月ZEW景気期待指数:-15.0(予想:-18.5、12月:-17.5)

・米・12月中古住宅販売件数:499万戸(予想:524万戸、11月:533万戸←532万戸)

 

★欧米市場のポイント

・109.12-50円のレンジ相場

・英労働市場の堅調さが確認されポンド買い優勢

・IMFの2019年世界成長率予想の下方修正を嫌気

・米12月中古住宅販売件数は市場予想を下回る

・中国提示の予備協議を米国側が拒否との報道でリスク回避

・クドローNEC委員長が報道を否定

・VIX指数は17.80から20.80へ上昇

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