FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米国の早期利上げ観測後退でドル売り!!

 

★イースター休暇明けの欧州市場序盤の取引では、110.30円台でのもみ合いとなった。前日海外市場でのドル売りを修正する動きになった。米長期金利が上昇傾向にあることに加えて、対ポンドを中心にドル高が進んだ影響から円売りが優勢になった。欧州市場では、底堅く推移して110.50円付近にやや値を上げた。欧州勢参入は、前日のNY市場のドル安に対する調整の動きが加速、ドルは対ポンド中心に強含む中、110.55円前後に上値を伸ばした後、110.50円近辺でもみ合いとなった。111円にかけて継続的に売りが観測される中、一巡後はドルは失速した。

 

ドル/円を大きく売り込むようなニュースはなかったが、大きな売りが出た。NY勢が加わる時間帯に入ると全般ドル売りが優勢となり、一時109.63円付近まで下げ足を速めた。109円後半で戻りが鈍く、109.80円台でもみ合いとなった。米長期金利は1.65%台まで低下幅を拡大した。その後も、109.80円台でこう着相場となった。全般ドルの上値が重く、ドル/円の戻りは鈍かった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・2月失業率:8.3%(予想:8.1%、1月:8.3%←8.1%)

 

・米・2月JOLT求人件数:736.7万件(予想:690.0万件、1月:709.9万件←691.7万件)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は109.63-110.55円のレンジ

・IMFの21年世界成長率予測が6.0%へ上昇修正

・新規の手掛かり材料に乏しかったが全般ドル売り

・米国の早期利上げ観測が後退して長期金利低下

・米長期金利が1.65%台まで低下したこともドル売り

・VIX指数は17.33から18.12へ上昇

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