FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米中間通商協議報道に振れる展開!

 

★欧州市場朝方の取引では、為替は全般もみ合い商状となっており、前日小幅続落推移した。なお、欧州株は全面安で取引を開始した。中国外務省が厳しい姿勢を示し、王毅中国外相が『米国の行動は2国間関係に深刻な損害を与える』などと発言したことがドル売り材料視された。NYダウ先物は90ドル超安と弱含み、米長期金利も1.72%台と低下傾向となった。ダウ・ジョーンズが『中国、さらなる協議で米国の通商交渉担当者を招く』と報じられると、米長期金利が小幅に持ち直したことで、ドル売りが一服した。米議会での香港人権法案可決やトランプ大統領の署名の可能性が伝わる前の出来事と考えられ、高値を更新するまでの材料にはならなかった。

 

『米政府が12月15日予定の関税発動を延期する』と報じたことでドルが急伸した。しかし、強弱まちまちの米経済指標に反応は限られ、一部報道を受けたドル買いは一時的となった。米長期金利の上昇が支えとなり108円半ばで動意鈍く、米中協議の不透明感で方向感が出にくい展開だった。米国株が小安い水準で下げ渋ったことが手掛かりにドルは切り返す展開となった。

 

★欧米主要経済指標

・英・10月公的部門純借入額(銀行部門除く):+112億ポンド(予想:+93億ポンド、9月:+80億ポンド←+94億ポンド)

・ユーロ圏・11月消費者信頼感指数速報値:-7.2(予想:-7.3、10月:-7.6)

 

・米・11月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:10.4(予想:6.0、10月:5.6)
・米・先週分新規失業保険申請件数:22.7万件(予想:21.8万件、前回:22.7万件←22.5万件)
・米・失業保険継続受給者数:169.5万人(予想:168.3万人、前回:169.2万人←168.3万人)
・米・10月景気先行指数:前月比-0.1%(予想:-0.1%、9月:-0.2%←-0.1%)
・米・10月中古住宅販売件数:546万戸(予想:549万戸、9月:536万戸←538万戸)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円は108.45-69円のレンジ相場

・精米レンジ内での動きに終始

・南アフリカ準備銀行の政策金利を据え置きでランド買い

・米中間の貿易協議報道などに振れる展開

・香港を巡る米中対立が協議の妨げになるとの懸念

・中国への12月15日予定の関税発動を延期との報道

・VIX指数は12.78から13.13へ上昇

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