FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米中貿易協議の進展期待再浮上でリスク選好!

 

★欧州市場朝方の取引では、リスク選好による円売りの流れは後退した。なお、欧州株は堅調に取引を開始した。一時1.81%台まで上昇幅を縮めていた米長期金利が1.84%台まで再び上昇したほか、NYダウ先物が堅調地合いを維持する中、ドルは底堅い展開となった。米中貿易協議の部分合意への期待再燃により、欧州株は全面高でドル買いが優勢となった。株価が伸び悩む中、リスク選好回復による円売りは一服した。その後、ロス米商務長官が『米中はほぼ確実に合意するだろう』と発言したことにドル買いで反応した。

 

米10月小売売上高は前月で+0.3%となり、市場予想の+0.2%を上回ったものの、自動車を除くと前月比+0.2%と予想の+0.4%を下回った。また11月米NY連銀製造業景気指数が市場予想を下回ったが小動きの展開だった。NYダウが150ドル超上昇し、史上最高値を更新したことをながめ円売り・ドル買いがじわりと強まった。トランプ米大統領は株価の上昇を喜ぶツイートをしたが、通商協議についてはコメントはなかった。ドルが欧州通貨に対して弱含んだことで、ドル/円の上値は限定され108.80円近辺でもみ合う展開となった。

 

★欧州主要経済指標

・ユーロ圏・10月消費者物価指数改定値:前年比+0.7%(予想:+0.7%、速報値:+0.7%)
・ユーロ圏・10月消費者物価コア指数改定値:前年比+1.1%(予想:+1.1%、速報値:+1.1%)
・ユーロ圏・9月貿易収支:+187億ユーロ(9月:+147億ユーロ)

 

・米・10月小売売上高:前月比+0.3%(予想:+0.2%、9月:-0.3%)
・米・10月小売売上高(自動車除く):前月比+0.2%(予想:+0.4%、9月:-0.1%)
・米・11月NY連銀製造業景気指数:2.9(予想:6.0、10月:4.0)
・米・10月輸入物価指数:前月比‐0.5%(予想:-0.2%、9月:+0.1%←+0.2%)
・米・10月輸入物価指数:前年比-3.0%(9月:-2.1%←-1.6%)
・米・10月鉱工業生産:前月比-0.8%(予想:-0.4%、9月:-0.3%←-0.4%)
・米・10月設備稼働率:76.7%(予想:77.0%、9月:77.5%)
・米・9月企業在庫:前月比0%(予想:+0.1%、8月:-0.1%←0.0%)

 

★欧米市場のポイント

・108.46-85円のレンジ相場

・一連の欧州経済指標は予想の範囲内の結果

・ロス米商務長官の発言で米中貿易協議の進展期待でリスクオン

・米経済指標は低調な数字が相次いだが目立った反応はなし

・米国株式市場は主要3指数が史上最高値

・VIX指数は13.05から12.05へ低下

 

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