★欧州市場序盤の取引では、欧州株が全面高で推移、NYダウ先物も70ドル高に続伸する中、前日比横ばいの106.20円近辺でドルが上げ渋った。米長期金利が0.666%付近で堅調に推移する中、欧州株式市場は総じて強含み、リスク選好的な円売りも観測された。NYダウ先物が45ドル安に反落、NY原油先物も続落となる中、リスク回避のドル高の流れが持続した。また、欧州市場中盤の取引では、ポンド/ドルを中心に全般的なドル高基調が維持されるとドルは続伸した。
7月米貿易赤字は予想より拡大した一方、米新規失業保険申請件数は予想よりも強い結果となったが、ドルはわずかに上値を切り下げた。NYダウが一時390ドル超下落し、ナスダック総合が3.8%超急落するとリスク回避的な円買いとなった。なお、8月ISM非製造業景気指数は若干予想を下回った。一時800ドル超下落したNYダウ500ドル前後まで下げ幅を縮めたことがドル/円の買い戻しとなった。ただ、ドルの買い戻しが入る場面もあったが、買い戻しは非常に浅く上値の重い状態となった。米国株式の下落に連れたリスク回避の動きが継続した。106.00円近辺ではドル買いオーダーも観測されたこともあり、下げのスピードも緩やかで安値近辺でのもみ合いとなった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・7月小売売上高:前月比-1.3%(予想:+1.0%、6月:+5.3%←+5.7%)
・英・8月サービス業PMI改定値:58.8(予想:60.1、速報値:60.1)
・英・8月総合PMI改定値:59.1(予想:60.3、速報値:60.3)
・米・先週分新規失業保険申請件数:88.1万件(予想:95.0万件、前回:101.1万人←100.6万件)
・米・失業保険継続受給者数:1325.4万人(予想:1400.0万人、前回:1449.2万人←1453.5万人)
・米・7月貿易収支:‐636億ドル(予想:-580億ドル、6月:-535億ドル←-507億ドル)・米・4-6月期非農業部門労働生産性:前期比年率+10.1%(予想+7.5%、速報値+7.3)
・米・4-6月期単位労働費用:前期比年率+9.0%(予想+12.0%、速報値+12.2%)
・米・8月サービス業PMI改定値:55.0(予想:54.7、速報値:54.8)
・米・8月ISM非製造業景況指数:56.9(予想:57.0、7月:58.1)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は105.93-106.55円のレンジ
・アップルなど大型ハイテク株に利益確定売りで急落
・米国株急落でリスク回避の円買い優勢に
・ロビンフッド・フィナンシャルのSECの調査も嫌気
・米長期金利が一時0.6023%まで低下したこともドル売り
・VIX指数は26.57から33.60へ大幅上昇
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