FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 相場のレンジが一段下がる!

 

★欧州市場序盤の取引では、欧州株が全面安で推移、NYダウ先物も119ドル安に続落となる中、リスク回避のドル高・円高が進展し106.70円台で推移した。翌日の米中通商協議を前にリスク回避的ななムードが広がり、欧米株価指数の軟調地合いを手掛かりにやや円買いが強まった。NYダウ先物が下げ渋り、米長期金利も0.70%を回復したが、NY勢参入を控え、戻りは鈍く106.70円近辺でもみ合い推移した。

 

7月米小売売上高の発表後に米長期金利はやや上昇したものの、戻り鈍く日通し安値を更新した。米国の8月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)が予想を上回るとドルの下落ペースは一服した。NY勢参入後もドル売りの流れが継続し、一時106.40円付近まで下げた。米国株が安く始まったことも相場の重石となった。NY勢参入後もドル売りの流れが継続し、一時106.40円付近まで下げた。米国株が安く始まったことも相場の重石となった。その後、週末に予定されていた米中の貿易6ヵ月検証が延期との報道で反発幅は縮小した。しかし、トランプ大統領が民主党との協議継続を示唆した。また、米中貿易問題に関しても、中国が米国の原油買い付け量を増加させる動きもあり、懸念が後退したことでドル買いとなった。米国株が下げ幅を縮小したことや、米長期金利が0.709%前後まで回復したことで106.60円前後でもみ合いとなった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・4-6月期GDP改定値:前年比-15.0%(予想:-15.0%、速報値:-15.0%)
・ユーロ圏・6月貿易収支:+212億ユーロ(5月:+94億ユーロ)

 

・米・7月小売売上高:前月比+1.2%(予想:+2.1%、6月:+8.4%←+7.5%)
・米・7月小売売上高(自動車除く):前月比+1.9%(予想:+1.3%、6月:+8.3%→+7.3%)
・米・4-6月期非農業部門労働生産性速報値:前期比年率+7.3%(予想:+1.5%、1-3月期:-0.3%←-0.9%)
・米・4-6月期単位労働コスト速報値:前期比年率+12.2%(予想:+6.9%、1-3月期:+9.8%←+5.1%)
・米・7月鉱工業生産:前月比+3.0%(予想:+3.0%、6月:+5.7%←+5.4%)
・米・7月設備稼働率:70.6%(予想:70.3%、6月:68.5%←68.6%)
・米・8月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:72.8(予想:72.0、7月:72.5)
・米・8月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:3.0%(予想2.9%、7月:3.0%)
・米・8月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:2.7%(7月2.6%)
・米・6月企業在庫:前月比‐1.1%(予想:-1.1%、5月:-2.3%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は106.40-81円のレンジ

・欧州各地でコロナの感染再拡大に懸念が広がり欧州株が下落

・7月米小売売上高が予想を下回ると米長期金利低下でドル売り

・米中は15日に予定されていた貿易合意の6ヵ月検証を延期

・中国が米国の原油買い付け量を増加させる動きから懸念後退

・VIX指数は22.13から22.05へ低下

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