FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 欧州通貨売りでドル持ち直す!

 

★欧州市場序盤の取引では、NYダウ先物が反発を維持、欧州主要株価指数も持ち直したことを背景に、リスク選好改善し円売り戻しが優勢の展開となった。欧州株が上昇幅を広げ、日経先物も反発となる中、ドル安・円安が交錯しドル/円は底堅く推移した。その後、NYダウ先物や米長期金利が0.722%付近まで上昇したことに後押しされ円売りが優勢となった。欧州株やNYダウ先物の上昇が一服となる中、リスク選好回復による円売りは一巡した。NYダウ先物が上げ幅縮小させた場面では、107.22円付近まで下落したが米株が再び強含むと円売りが再開した。

 

米6月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)が78.9となり、予想を上回る改善となり小反発した。英・EU離脱の移行期間延長を巡る不透明感や、政策金利の引き下げ予測などもあり、欧州通貨に対してドル買いが優勢となりドル/円も堅調推移した。対欧州通貨などでドル高が進んだ影響を受けた半面、ユーロ/円などクロス円の下落につれた売りが出たためドル/円自体は方向感が出なかった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・4月鉱工業生産:前月比-17.1%(予想:-18.5%、3月:-11.9%←-11.3%)

・米・6月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:78.9(予想:75.0、5月:72.3)
・米・6月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:3.0%(5月:3.2%)
・米・6月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:2.6%(5月:2.7%)
・米・5月輸入物価指数:前月比+1.0%(予想:+0.7%、4月:-2.6%)
・米・5月輸入物価指数:前年比-6.0%(予想:-6.3%、4月:-6.8%)
・米・5月輸出物価指数:前月比+0.5%(予想:+0.5%、4月:-3.3%)
・米・5月輸出物価指数:前年比-6.0%(4月:-6.8%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は107.06-55円のレンジ

・英4月GDPが前月比20.4%減となり過去最大の減少幅

・英政府がEU離脱後の『移行期間』を延長しないことを表明

・米国株が反発したことで米国債券売りで金利上昇

・FRBは金融セクターの脆弱性が短期的に顕著となる見通しを表明

・VIX指数は40.79から36.09へ低下

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