FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 月末・期末のドル売り後は回復基調!

 

★欧州市場序盤の取引では、ドルは小幅な値動きながらも調整売りに押されて伸び悩みとなった。一方、主要通貨のクロス円は押し目買い圧力根強く、日中高値を維持した。米長期金利が1.732%付近で堅調に推移するも、対欧州通貨でのドル安の影響を受け、ドル/円も110.50円前後に上昇幅を縮小した。なお、NYダウ先物は37ドル安、日経先物も30円安に小幅続落となった。110円台半ばに下値をサポートされるとドルは再上昇した。なお、NYダウ先物は45ドル安、米長期金利は1.72%近辺で推移した。

 

米3月ADP雇用統計が予想を下回り米雇用改善一服が示唆されドル買い一巡感が重石となった。前月分が上方修正されていたこともあり下値は堅かった。月末・期末のロンドンフィキシングに掛けてドル売りが進んだ盈虚うを受け弱含みとなった。強引に売り込まれて以後は、110.60円近辺で底堅く推移した。ただ、米長期金利が低下していることで上値を追いかける地合いにはならなかった。一時1.70%台まで低下していた米長期金利が1.74%半ばまで戻したこともあり、米長期金利とともに110.70円台を回復し底堅く推移した。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・3月消費者物価指数速報値:前年比+1.3%(予想:+1.4%、2月:+0.9%)
・ユーロ圏・3月消費者物価コア指数速報値:前年比+0.9%(予想:+1.1%、2月:+1.1%)

 

・米・3月ADP雇用統計:+51.7万人(予想:+55.0万人、2月:+17.6万人←+11.7万人)
・米・3月シカゴ購買部協会景気指数:66.3(予想:61.0、2月:59.5)
・米・2月中古住宅販売成約指数:前月比-10.6%(予想:-3.0%、1月:-2.4%←-2.8%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円は110.41-83円のレンジ

・米3月ADP雇用統計では2月から拡大したものの予想を下回る

・月末・期末のロンドンフィキシングに向けて全般にドル売り

・バイデン米政権のインフラ投資計画を受け米長期金利は上昇

・米国株は短期的な過熱感から景気敏感株などに利益確定売り

・VIX指数は19.61から19.40へ上昇

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