FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 日米金融政策会合控え方向感出ず!

 

★欧州市場序盤の取引では、米長期金利が上昇幅を縮小したことを受け、前週末比小幅高水準でドルが上げ渋る展開となった。なお、NYダウ先物は55ドル高、欧州株は堅調に取引を開始した。米長期金利が1.64%台から一時1.61%台に失速となったことを受け、ドル買いの動きは一巡した。欧州市場では米長期金利の低下が一服し、ドル売りはいったん収束した。また、欧米株価指数の堅調地合いでドル/円をサポートした。その後は、具体的な材料が乏しい中、様子見ムードで動きにくい展開になった。

 

夏時間に入ったNY勢の参入に伴って1.63%台まで上昇するとドルが強含んだ。良好な3月NY連銀製造業景気指数を好感したドル買いが続いた。新規材料難から様子見ムードが広がり、狭いレンジ取引に終始した。今週開催の日米金融政策会合を控えて様子見ムードが強かった。その後、イタリアやフランスでも英国のアストラゼネカ製のワクチンの使用を一時中断したと発表したことが重石に、米国株売りが強まり、リスク回避の円買いが優勢になった。米長期金利が一時1.59%まで低下するとドル売りが優勢になった。引けにかけては、NYダウは小高い水準、米長期金利は1.60%近辺で動きが鈍り、手がかりにはならず109円前半でこう着相場が継続した。

 

★欧米主要経済指標

・米・3月NY連銀製造業景気指数:17.4(予想:15.0、2月:12.1)
・米・1月対米証券投資収支・長期有価証券(株式スワップ等除く):+908億ドル(12月:+1210億ドル)
・米・1月対米証券投資全体:+1063億ドル(12月:+80億ドル←-6億ドル)

 

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は108.99-1090.27円のレンジ

・イタリアやフランスでもアストロゼネカ製のワクチンの使用を一時中断

・欧州では新型コロナ第3波への警戒感が高まる

・米FOMCや日銀金融政策会合を控えて大きな方向感出ず

・3月米NY連銀製造業景気指数は予想を上回る結果も相場の反応は限定的

・VIX指数は20.69から20.03へわずかに低下

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ