FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 日米金融政策会合結果控え様子見ムード強い展開!

 

★欧州市場朝方の取引では、ドルが全般もみ合い商状となった。なお、欧州株は高安まちまちの開始。ドイツのZEW景気期待指数が予想外に改善し、ユーロ/ドルの底堅い値動きでドルがやや下押しされた。欧州市場中盤の取引では、ドルは全般小動きながら前日からの『有事のドル買い』の流れが維持された。欧州株は高安まちまち、NYダウ先物が小幅安となる中、小動きが続いた。

 

一時1.80%台まで低下した米長期金利が1.82%台まで低下幅を縮めたことが支えとなり買い戻しが入った。FOMC会合開始とあって、次第に様子見姿勢が強まった。なお、米8月鉱工業生産は前月比0.6%上昇と予想を上回ったものの、相場の反応は限定的だった。米長期金利が1.85%から1.80%まで低下したことで、ドル売りに拍車がかかった。日米の金融政策イベントを控え様子見ムードが強いものの、米長期金利の低下が重石となった。その後は、FOMCの結果を見極めたいことで、108円前半で方向感に欠ける動きが継続した。

 

★欧米主要経済指標

・独・9月ZEW景気期待指数:-22.5(予想:-38.0、8月:-44.1)

 

・米・8月鉱工業生産:前月比+0.6%(予想:+0.2%、7月:-0.1%←-0.2%)
・米・8月設備稼働率:77.9%(予想:77.6%、7月:77.5%)
・米・9月NAHB住宅市場指数:68(予想:66、8月:67←66)
・米・7月対米証券投資・長期有価証券(株式スワップ等除く):+843億ドル(6月:ネット長期有価証券+1006億ドル←+991億ドル)
・米・7月対米証券投資全体:+438億ドル(6月:+210億ドル←+17億ドル)

 

★欧米市場のポイント

・108.03-34円のレンジ相場

・英議会閉鎖の是非を巡る審理が最高裁で開始

・好調な独経済指標をきっかけに全般ユーロ買い

・日米金融政策会合結果を控え様子見ムード

・米長期国債がポジション調整目的で買われ金利低下

・米経済指標が予想を上回ったものの反応は限定的

・VIX指数は13.74から14.44へ上昇

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