FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 戻り上値の重い展開!

 

★欧州市場序盤の取引では、ドル/円の戻りは弱く104.80円付近で推移した。なお、NYダウ先物は310ドル安に下げ幅を縮小、日経先物は10円高に小幅反発した。欧州勢のドル売り継続で、104.70円付近に値を下げる展開の一方で、欧州株高でリスク選好の円売りも観測された。NY勢参入を控え、NYダウ先物が260ドル安に下げ幅縮小、日経先物は60円高に反発となったが、104.75円前後で小動きを継続した。米長期金利が0.66%台へ低下したことで、じり安に推移した。

 

米経済指標が強弱まちまちとなり、米景気先行き不透明感にリスク回避の円買いが重石となった。104.50円台でのもみ合いから104.70円台での戻り攻防の観測も上値の重い展開だった。米国株の持ち直しでクロス円が全般買われたことにつれてドル買い戻しとなった。ユーロ/円の上げに支えられ、底堅い日経先物を眺めながら104.80円台まで買い戻された。全般ドル売りが進む中、戻り高値104.87円が抵抗水準として意識され、104.70円割れまで値を切り下げた。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・8月消費者物価指数改定値:前年比-0.2%(予想:-0.2%、速報値:-0.2%)
・ユーロ圏・8月消費者物価コア指数改定値:前年比+0.4%(予想:+0.4%、速報値:+0.4%)

 

・米・8月住宅着工件数:141.6万戸(予想:148.8万戸、7月:149.2万戸←149.6万戸)
・米・8月住宅建設許可件数:147万戸(予想:151.2万戸、7月:148.3万戸)
・米・9月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:15.0(予想:15.0、8月:17.2)
・米・先週分新規失業保険申請件数:86.0万件(予想:85.0万件、前回:89.3万件←88.4万件)
・米・失業保険継続受給者数:1262.8万人(予想:1300.0万人、前回:1354.4万人←1338.5万人)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は104.45-85円のレンジ

・英金融政策委員会がマイナス金利の有効性を議論でポンド売り

・南アフリカ準備銀行が政策金利を現行の3.5%に据え置き

・米経済指標は強弱まちまちで景気先行き不透明感

・米ハイテク株の調整が続いており変動幅が大きい

・VIX指数は26.04から26.46へ上昇

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