FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 徐々に上値切り下げ!

★欧州市場朝方の取引では、NYダウ先物が反発地合いを維持する中、リスク許容度の改善を受けた円売り戻しの流れが持続した。なお、欧州株は堅調に取引を開始した。NYダウ先物、日経先物が堅調な動きで、欧州株も概ね買いが先行したことから、114円台を維持した。しかし、特段の米経済指標はないものの、イタリアの予算案の提出期限やEUから離脱する英国のメイ首相政権も相次ぐ閣僚の辞任など欧州政治を巡る不透明感がさらに強まり、世界の株式市場が不安定な状況でリスクオフの動きのためドルの上値は重かった。

 

一時114.13円まで上げたが前日高値の114.21円には届かず、その後は対欧州通貨でのドル売りに押された。米中貿易協議が再開したものの、トランプ政権は断固とした方針を譲らないと見られ、投資家心理の大幅な改善にはつながらず、NYダウが下落に転じ、米長期金利の低下でドル売りが再燃した。クドローNEC委員長が『米国は中国と再度貿易について協議する』との発言したことで114円台を回復する局面があったが、上値も重かった。その後、米国主要3指数がマイナス圏に沈むのをながめながらドル/円はじり安となった。

 

★欧米主要経済指標

・独・11月ZEW景気期待指数:-24.1(予想:-26.0、10月:-24.7)
・英・7-9月ILO失業率:4.1%(予想:4.0%、6-8月:4.0%)
・英・7-9月週平均賃金:前年比+3.0%(予想:+3.0%、6-8月:+2.8%←+2.7%)
・英・10月失業率:2.7%(9月:2.6%)
・英・10月失業保険申請件数推移:+20200件(9月:+23200件←+18500件)

・米・10月財政収支:‐1005億ドル(予想:-1000億ドル、17年10月:-632.14億ドル)

★欧米市場のポイント

 ・113.73-114.13円のレンジ相場

 ・英国のEU離脱を巡りポンドは乱高下

 ・イタリア財政問題継続

 ・NYダウ下落と米長期金利低下で上値重い展開

 ・VIX指数は20.45から20.02へ低下

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