FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 引けにかけて110.00円がレジスタンス!

 

★欧州市場朝方の取引では、NYダウ先物と米長期金利が伸び悩む中、円は下げ幅を縮小し、110.50円台で推移した。米長期金利の低下や日経先物の下落をながめドルは一時失速した。欧州株が全面安、NYダウ先物が100ドル安に続落し、米長期金利も低下幅を広げたが、ドル/円の下押しは限定的だった。一方で、イタリア上院財務委員会委員長にユーロ懐疑派のバニャイ議員が指名され、イタリア国債や株式が下落するとユーロ売りが強まった。BOE据え置き後のポンド/円買いを材料に110.55円付近へ小幅値を戻した。しかし、米新規失業保険申請件数、米6月フィラデルフィア連銀景況指数共に市場予想を下回りドル売りが強まった。米経済指標発表後、110.45-50円を割り込むと、短期筋からのポジション調整の売りが継続的に持ち込まれた。110.20-30円台が戻り売りで上値を抑えられると、110.00円近辺の買い注文を突破し、109.80円台へ続落した。米長期金利が大幅に低下し、NYダウが200ドル近く、日経先物が240円下落したためリスク回避のドル売りが重なった。しかし、米長期金利の低下が一服したほか、米国株の下げ渋りでドルはやや持ち直した。米国株が大幅下落したことで弱い展開が継続したが、NY午後になると新規材料に乏しく小動きの展開となったが、110.00円がレジスタンスとして意識され上値の重い展開となった。

 

米国の経済指標が軒並み市場予想を下回る結果からNYダウが7営業日続落するなど、リスク回避の動きが強まった。また、米国とその他の国との貿易摩擦を警戒したドル売りも入りやすくドルの重石となった。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ