FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 引き続き膠着相場!

 

★欧州市場朝方の取引では、中国GDPなど経済指標が予想より強めの結果となったことを受け、リスク選好のドル安・円安地合いが持続した。米長期金利の上昇を背景に、小幅な値動きながら112.05円付近でドルが底堅く推移した。英国のCPIが前年比で弱含み、ポンドが売られた。また、ユーロ圏の貿易収支は黒字拡大、CPI改定値は速報値と一致を受け、ユーロが小幅に売られた後に買いが入った。いずれもドル/円相場への影響は軽微で112円を挟んだ値動きとなった。中国指標の上振れを好感して世界的な景気減速懸念が後退し、112円付近で底堅い展開となった。

 

米2月貿易収支は予想より強い結果となったが、目立った反応は見られなかった。その後に発表された米2月卸売売上高は予想通り、米2月卸売在庫(確報)は予想を下回る結果を受けたが市場反応は横ばいとなった。また、FRBが公表するベージュブック待ちで小動きとなった。米中通商交渉が再開され、早ければ5月下旬の合意を目指しているという報道からドル買い戻しとなった。

 

★欧米主要経済指標

・英・3月消費者物価指数:前年比+1.9%(予想:+2.0%、2月:+1.9%)
・英・3月消費者・英・3月生産者物価指数・産出:前年比+2.4%(予想:+2.1%、2月:+2.4%←+2.2%)
・英・3月生産者物価コア指数・産出:前年比+2.2%(予想:+2.3%、2月:+2.3%←+2.2%)
・ユーロ圏・3月消費者物価指数改定値:前年比+1.4%(予想:+1.4%、速報値:+1.4%)
・ユーロ圏・3月消費者物価コア指数改定値:前年比+0.8%(予想:+0.8%、速報値:+0.8%)
・ユーロ圏・2月貿易収支:+179億ユーロ(1月:+15億ユーロ)

 

・米・2月貿易収支:-494億ドル(予想:-534億ドル、1月:-511億ドル)
・米・2月卸売在庫:前月比+0.2%(予想:+0.3%、1月:+1.2%)
・米・2月卸売売上高:前月比+0.3%(予想:+0.3%、1月:+0.5%)
・カナダ・2月貿易収支:-29億加ドル(予想:-32.5億加ドル、1月:-30.9億加ドル←-42.5億加ドル)

 

★欧米市場のポイント

・111.92-112.12円のレンジ相場

・市場では新規材料難で動意に乏しいとの指摘

・週末のイースター休暇を前にポジションを傾けにくい

・独経済省が2019年GDP見通しを引き下げ

・米中通商交渉で早ければ5月下旬の合意を目指すとの報道

・米国株は上値の重い展開

・VIX指数は12.18から12.60へ上昇

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