FITS エコノミックレポート

★欧州市場朝方の取引では、ロンドン休場で薄商いの中、前日横ばいの114.85円前後で小動きを継続した。なお、欧州株は小幅続伸して取引をスタートした。欧州市場では、欧州株式市場で主要指数は小幅高、NYダウ先物はプラスを維持したものの、米長期金利の弱含みでドルは売られやすく、対円で上値の重さが目立った。アジア時間に115.00円手前で上値の重さを確認したことから弱含む場面も見られたが、下げ渋るなどドル売りに勢いも限定的となった。

その後は、114.80円台の狭いレンジ内ながら底堅く推移した。ただ、底堅いイメージながら、NYダウ先物が上げ幅を縮小したこともあり、薄商いの中で円買いが強まった。薄商いの中、米国株や金利の動きに一喜一憂する動きとなった。米長期金利の低下を受けたドル売りは限定的だったが、戻りの鈍い展開になった。一時1.45％台へ低下した米長期金利が、1.48％台へ反発したことで下押し幅は縮小した。米国株の上値の重い展開を眺めて方向感の見えにくい流れになった。

★欧米主要経済指標

・米・10月FHFA住宅価格指数：前月比＋1.1％（予想：+0.9％、9月：+0.9％）
・米・10月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数：前年比＋18.41％（予想：+18.50％、9月：＋19.09％←+19.05％）
・米・12月リッチモンド連銀製造業指数：16（予想：11、11月：12←11）

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は114.64-89円のレンジ

・ビットコインは軟調に推移して対ドルで一時4万7701ドルまで下落

・英市場が休場で年末より参加者少なく方向感出ず

・米長期金利が一時1.45％台まで低下すると円買いがじわりと強まる

・米経済指標は強弱入り混じる結果

・VIX指数は17.68から17.54へ低下