FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 全般的にドル買い優勢!

 

★欧州市場序盤の取引では、NYダウ先物が25ドル高で伸び悩み、日経先物も小幅反落となったが106.40円付近と前日NY市場終値水準でもみ合いとなった。欧州通貨やオセアニア通貨に対してドルの買い戻しが進んでいることで、105.20円を底に105.40円台まで回復した。欧州市場では、欧州株は全面安、NYダウ先物も反落となり、リスク回避のドル買いが強まったが、株安を嫌気した円買いも進みドルの一段の上昇を抑制した。全般的にドル買いの流れとなり底堅さが目立ったが、105円半ばで上昇を阻止された。足元の高値を意識した値動きとなった。

 

8月米耐久財受注は予想を下回ったが、設備投資の先行指標となる資本財関連が改善となり、持ち直し基調を維持した。民主党のペロシ下院議長とムニューシン財務長官が経済救済策を巡る交渉を再開する意向をみせたことでドル買いが優勢となった。その後、米国株が持ち直し堅調推移したことで、リスク回避のドル買いが後退した。ドル戻り売り優位に転じ、ドル/円の上値も重くなった。米国株上昇から米長期金利が一時0.66%台と低下幅をやや縮小した。

 

★欧米主要経済指標

・米・8月耐久財受注速報値:前月比+0.4%(予想:+1.5%、7月:+11.7%←+11.4%)・米・8月耐久財受注(輸送用機除く)速報値:前月比+0.4%(予想:+1.0%、7月:+3.2%←+2.6%)
・米・8月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比+1.5%(予想:+0.8%、7月:+2.8%←+2.4%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は105.20-70円のレンジ

・欧州でウイルス感染が再拡大するなか景気回復の遅れが懸念

・商品相場の下落を背景に資源国通貨に対してドル高

・米追加経済救済策への期待が再燃でリスク選好

・NY午後は米国株相場が上昇したことでリスク回避のドル買い後退

・VIX指数は28.51から26.38へ低下

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