★欧州市場序盤の取引では、米長期金利の上昇を受けて値を上げたが、昨日高値の109.49円を抜けられないなど、勢いはなかった。なお、欧州株は全面高で推移、NYダウ先物も95ドル高に続伸した。欧州各国の株式市場は総じて強い動きを見せたが、有力な売買材料不足の状態が続いており、ドルはやや伸び悩みの展開となった。欧州諸国の株高を意識してユーロ売りは縮小した。ただ、ドル/円の取引でドル買い・円売りのフローは増えていないことから、動意薄の状態が継続した。株高を背景にリスク選好のドル安・円安が持続する中、109.30円近辺でもみ合い商状となった。
米4月ADP雇用統計が予想を下回ったことで軟化したものの、米長期金利上昇で押し目買いに底堅く推移した。前日NY安値の109.04円が目先サポートとして意識されると持ち直した。4月米サービス部門PMI改定値が予想を上回ったことが下支えた。ただ、4月米ISM非製造業が予想を下回ったことから戻りも限定的となった。市場では米雇用の回復に伴い、FRBが夏に緩和縮小協議を開始するとの見方が強くドル/円はもみ合いとなった。米長期金利が1.58%台で伸び悩み、ドルの重石となった。連休明けの本邦勢の参入待ちで様子見ムードとなった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・3月生産者物価指数:前年比+4.3%(予想:+4.3%、2月:+1.5%)
・米・4月ADP雇用統計:+74.2万人(予想:+85万人、3月:+56.5万人← +51.7万人)
・米・4月サービス業PMI改定値:64.7(予想:63.1、速報値:63.1)
・米・4月総合PMI改定値:63.5(速報値:62.2)
・米・4月ISM非製造業景況指数:62.7(予想:64.1、3月:63.7)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は109.10-45円のレンジ
・スコットランド地方選ではSNPが過半数に届かない見込み
・4月ADP全米雇用報告で予想を下回ったことでドル売り優勢
・ウィリアム米NY連銀総裁のハト派発言でドル売り
・4月米サービス部門PMI改定値は市場予想を上回る
・4月米ISM非製造業指数は予想を下回る
・VIX指数は19.48から19.15へ低下
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