★欧州市場朝方の取引では、ドルはもみ合い商状となり、前日比横ばいで推移した。欧州株は全面高となり、NYダウ先物も上昇したことでリスク回避の円買いは後退した。NYダウ先物は上げ幅を広げる一方で、米長期金利が2.94%台まで低下したことでドル売りが優勢となった。その後は対ユーロでのドル売りが一旦落ち着き、ドルの重さも一時軽減したが、円の強含みもあって、上値の重い状態が継続した。
オセアニア通貨やポンドなどに対してドル売り圧力が高まった影響から110.93円まで弱含んだが、NYダウが230ドル近い上昇を支えに111円割れの水準ではドル買いが入った。米国株の上昇に伴ってドルのショートカバーによるドルの買い戻しで上げ幅が加速した。新規材料難の中、NY時間午後に入り値動きが細った。
★欧米市場のポイント
・110.93-111.33円のレンジ相場
・欧州市場で弱含むも米国市場で買い戻し
・米国株高を好感
・米4-6月期GDPへの根強い期待感
・日銀の金融政策で正常化への思惑が重石
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