★欧州市場序盤の取引では、106円台割れでドルがジル安推移した。なお、NYダウ先物は345ドル高に大幅続伸、米長期金利は0.67%付近に小幅上昇した。NYダウ先物が280ドル高に上昇幅を縮小、日経先物も80円安に反落する中ドルの戻りは鈍く106.00円前後で推移した。欧州市場中盤の取引では、ポンド/ドルの反発を背景に、ドル/円やユーロ/ドルでもドルの軟調地合いが持続した。
先週のレンジ下限だった105.80円をブレイクすると下値を試す向きが増え、下げ足を速めた。対欧州通貨を中心にドル売りが落ち着くと105.70円付近まで下値を切り上げた。ECB専務理事兼主席エコノミストのフィリップ・レーン氏のユーロ高是正発言でユーロ買いが一服したこと受け、105.70円前後で戻りに鈍い展開が続いた。米長期金利が前週末比プラスを回復したことで底堅さを取り戻し、105.71円近辺でもみ合う展開となった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・7月鉱工業生産:前月比+4.1%(予想:+4.2%、6月:+9.5%←+9.1%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は105.49-106.04円のレンジ
・対ポンド主導で欧州序盤から持ち高調整のドル売り広がる
・ジョンソン首相がEU側の要求に強硬的な態度を維持したことを嫌気
・105円台半ばに観測されているドル買いオーダーをこなせず
・米製薬会社ファイザーがワクチンの開発に関して前向きな見解を好感
・VIX指数は26.87から25.85へ低下
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