★欧州市場朝方の取引では、米中摩擦緩和への期待が一段と高まり、上海総合指数が大幅高となったことを背景に、リスク志向によるドル安地合いが持続した。なお、欧州株は堅調に取引を開始した。110.60円台の安値圏でのもみ合いが続いた。米中通商協議はまだ合意に達したわけではなく、リスク選好的な円売りは限定的となった。NYダウ先物が140ドル程度上昇、米長期金利が2.67%台で推移したことで110.70円前後に強含みとなった。欧州株は全面高、NYダウ先物も上昇、米長期金利が2.67%台に上昇し、ドル買い円売りが徐々に進んだ。その後は、NY勢の本格参入待ちのムードが強く、110.70円台での方向感の乏しい動きとなった。
NY市場では、米国株相場の上昇など手掛かりに円売り・ドル買いが先行した。低調な2年債入札を受けて、米国債売り(金利は上昇)が再燃し、米長期金利が2.68%まで上昇すると円売りが強まり111円台に突入した。111円台に乗せたことでドル買いに勢いがつき、111.23円と昨年12月27日以来のドル高・円安を記録した。ただ、上げ幅を縮小したNYダウをながめて111.10円付近まで売り戻される展開となった。
★欧米主要経済指標
・米・1月シカゴ連銀全米活動指数:-0.43(予想+0.1%、12月:0.05←0.27)
・米・12月卸売在庫速報値:前月比+1.1%(予想:+0.4%、11月:+0.4%←+0.3%)
・米・12月卸売在庫売上高:前月比-1.0%(予想:-0.3%、11月:-1.2%←-0.6%)
・米・2月ダラス連銀製造業活動指数:13.1(予想:4.7、1月:1.0)
★欧米市場のポイント
・110.59-111.23円のレンジ相場
・米中対立による世界景気減速懸念が後退
・英国はEU離脱時期の延長を検討報道でポンド買い
・トランプ大統領が原油価格に関する懸念表明
・低調な米国債入札受け米長期金利上昇
・VIX指数は13.51から14.85へ上昇
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