FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 世界景気減速懸念でリスク回避の動き!

 

★当社提供のラジオNIKKEI第1の午後5時より放送している『真壁昭夫のマーケットビュー』も3月25日(月)が最終回となります。私『米蔵』こと米倉教公も最終出演します。なお、YouTubeで生放送されます。またタイムフリーで1週間視聴できます。今回はとっておきの隠しネタを発表しますので乞うご期待!(radikoからの視聴が便利です)

 

★欧州市場朝方の取引では110.80円を挟んで方向感の乏しい展開となった。なお、欧州株は概ね堅調に取引開始した。NYダウ先物が100ドル下落、米長期金利が2.51%台へ低下し、欧州株も軟調に転じたことでリスク回避の円買いが全般優勢となった。欧州株が全面安となりNYダウ先物も下落幅が拡大、米長期金利は一時2.48%台まで低下したことでドル売りが継続した。

米2年債金利と米10年債金利がFF金利(2.25-2.50%)を下回ったことで、景気後退の兆候となった。

欧州の景気減速懸念を背景にしたリスク回避の動きが継続した。

 

米国の3月PMIは製造業、非製造業ともに予想を下回ったことを受け、ドルは再下落した。その後発表された好調な米中古住宅指標を受けて110.10円台を一時回復も戻りは限定的だった。NYダウが一時450ドル近辺に下落、米長期金利が2.41%台まで低下すると109.71円近辺まで下落した。その後一時2.41%まで低下した米長期金利も2.46%台まで持ち直す動きを眺めながらドルの買い戻しが入った。NYダウが引けにかけて再び弱含むとドル売りがじわりと強まった。NYダウは460ドル超安のほぼ安値引けとなった。

 

★欧米主要経済指標

・独・3月製造業PMI速報値:44.7(予想:48.0、2月:47.6)
・独・3月サービス業PMI速報値:54.9(予想:54.8、2月:55.3)
・独・3月総合PMI速報値:51.5(予想:52.8、2月:52.8)
・ユーロ圏・3月製造業PMI速報値:47.6(予想:49.5、2月:49.3)
・ユーロ圏・3月サービス業PMI速報値:52.7(予想:52.7、2月:52.8)
・ユーロ圏・3月総合PMI速報値:51.3(予想:52.0、2月:51.9)

 

・米・1月卸売在庫速報値:前月比+1.2%(予想:+0.1%、12月:+1.1%)
・米・2月中古住宅販売件数:551万戸(予想:510万戸、1月:493万戸←494万戸)
・米・3月製造業PMI速報値:52.5(予想:53.5、2月:53.0)
・米・3月サービス業PMI速報値:54.8(予想:55.5、2月:56.0)
・米・3月総合PMI速報値:54.3(2月:55.5)
・米・2月財政収支:-2340億ドル(予想:-2270億ドル、18年2月:-2152.39億ドル)

 

★欧米市場のポイント

・109.71-110.80円のレンジ相場

・英離脱延期がひとまず承認されたことを好感

・欧州景気の減速懸念を嫌気されリスク回避

・米3月PMIは製造業、非製造業は予想下回る

・米財政収支は月次ベースで過去最大の赤字

・VIX指数は13.63から16.48へ上昇

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