FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 上値重く・下値も底堅い展開!

 

★欧州市場朝方の取引では、ドルは欧州通貨で堅調地合いを維持する一方、ドル/円を中心に資源国通貨に対しては軟調に推移した。なお、欧州株は軟調な展開となった。米長期金利が2.27%台まで低下し、NYダウ先物や独DAXが軟調に推移する中、リスク回避の円買い・ドル売りが優勢となった。その後、欧州株の下落が一服、NYダウ先物と米長期金利も下げ渋るに連れ、リスク回避の円買いは一巡した。モスコビシ欧州委員が財政規律に懸念のあるイタリアに対し制裁を指示しないと述べたことで、さらにリスク回避の動きは後退した。中国はレアアースの対米輸出制限を真剣に検討しているとの一部報道が伝わるとNYダウ先物は上げ幅を縮小し、ドル/円も上値が重くなった。

 

米5月消費者信頼感指数が、市場予想を上回ったことが支援材料となりドルの買い戻しが入った。アジア時間に付けた日通し高値109.63円を上抜け出来なかったことで伸び悩む展開となった。欧州通過に対してドルが強含んだことで、ドル/円も109円台半ばで堅調に推移した。米主要株式3指数が軒並みマイナス圏に入ったことで、リスク回避の円買いが優勢になった。

 

★欧米主要経済指標

・英・4月銀行協会住宅ローン承認件数:42989件(予想:39525件、3月:40564件←39980件)
・ユーロ圏・5月景況感指数:105.1(予想:104.0、4月:103.9←104.0)

・米・3月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数:前年比+2.68%(予想+2.5%、2月:2.95%←+3.0%)
・米・3月FHFA住宅価格指数:前月比+0.1%(予想:+0.2%、2月:+0.4%←+0.3%)
・米・5月消費者信頼感指数:134.1(予想:130.0、4月:129.2)
・米・5月ダラス連銀製造業活動指数:-5.3(予想:6.0、4月:2.0)

 

★欧米市場のポイント

・109.17-60円のレンジ相場

・伊政府と欧州委との間の軋轢が再び高まる懸念

・109円台前半では本邦長期資金のドル買い

・中国はレアアースの対米輸出制限を検討報道

・米消費者信頼感指数は予想上回る

・VIX指数は15.85から17.50へ上昇

 

 

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