★欧州市場の取引では、中国外務省が『米国のウイグル人権法案、米中の重要分野での協力に影響及ぼす』『米国との通商協議、時期的な目処や期限を設定せず』などのコメントを発表したことを受け、米中対立を警戒したリスク回避の動きが再燃し円買いが優勢となった。なお、欧州株はおおむね小幅反発で取引を開始した。ブルームバーグ通信が『米中貿易協議は合意に近づいている』などと報じたことを受け、リスク選好の回復、欧州株も全面高で推移した。108.70円台でのもみ合いも上値が伸び切らず失速した。11月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が前月比6万7000人増と予想の13.5万人増を下回ったことが分かると円買い・ドル売りで反応した。
低調な米経済指標が相次いだことで円買いが優勢となる場面もあったが、米国株が堅調に推移するとドルの買い戻しが優勢となった。トランプ米大統領が『中国との交渉は非常に順調だ』と述べたことも相場の下支えとなった。米中通商交渉への悲観的な見方が弱まったことや、4営業日ぶりの米国株反発への安心感からリスク回避後退による円売りが優勢となった。NYダウが大幅高の水準を維持して米長期金利も1.78%付近で推移したことが支援材料となった。
★欧米主要経済指標
・独・11月サービス業PMI改定値:51.7(予想:51.3、速報値:51.3)
・独・11月総合PMI改定値:49.4(速報値:49.2)
・ユーロ圏・11月サービス業PMI改定値:51.9(予想:51.5、速報値:51.5)
・ユーロ圏・11月総合PMI改定値:50.6(速報値:50.3)
・英・11月サービス業PMI改定値:49.3(予想:48.6、速報値:48.6)
・英・11月総合PMI改定値:49.3(速報値:48.5)
・米・11月ADP雇用統計:前月比+6.7万人(予想:+13.5万人、10月:+12.1万人←+12.5万人)
・米・11月ISM非製造業景況指数:53.9(予想:54.5、10月:54.7)
・米・11月サービス業PMI改定値:51.6(予想:51.6、速報値:51.6)
・米・11月総合PMI改定値:52.0(速報値:51.9)
★欧米市場のポイント
・ドル/円は、108.39-96円のレンジ相場
・英総選挙で保守党の勝利で合意なき離脱回避思惑でポンド買い
・米中貿易協議の進展期待が盛り返しリスク選好
・低調な米経済指標が相次いだが影響は限定的
・米国株は4営業日ぶりに反発し米長期金利も上昇
・VIX指数は15.96から14.80へ低下
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