FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 一目均衡表基準線がレジスタンスとして意識!

 

★欧州市場序盤の取引では、NYダウ先物が140ドル高、WTI原油先物も64ドル台前半に上昇、米長期金利は1.65%近辺に上昇幅を広げる中、円売りが優勢になった。欧州市場では米長期金利の持ち直しで、全般的にドル買いに振れた。ユーロ圏の景況感指数の堅調な内容でユーロ/ドルが小幅に買われ、ドル/円はやや上値の重さが目立った。前日高値の109.08円手前ではドル買いも一服した。

 

1-3月期米GDP速報値は予想を上回ったものの、1-3月期米コアPCEは予想を下回りまちまちの結果となった。バイデン米政権の政策期待を支えに、米国株は買いが先行し、リスク選好の円売りが優勢になった。一目均衡表基準線が位置する109.23円がレジスタンスとして意識されたほか、3月米住宅販売保留指数が予想を下回ったこともあり、ドルの売り戻しが優勢になった。米国株が一時マイナス圏に沈むなど伸び悩み、米長期金利の上げ幅縮小でドル買いが一服した。米長期金利が1.63%台まで上げ幅を縮小し、108円工はでこう着相場となった。その後は米国株は上値を拡大したが、米長期金利が上値を抑えられ様子見ムードが広がった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・4月景況感:110.3(予想:102.2、3月:100.9)

 

・米・先週分新規失業保険申請件数:55.3万件(予想:54万件、前回:56.6万件←54.7万件)
・米・失業保険継続受給者数:366万人(予想:359.0万人、前回:365.1万人←367.4万人)
・米・1-3月期GDP速報値:前期比年率+6.4%(予想:+6.7%、10-12月期:+4.3%)
・米・1-3月期個人消費速報値:前期比年率+10.7%(予想:+10.5%、10-12月期:+2.3%)
・米・3月中古住宅販売成約指数:前月比+1.9%(予想:+4.4%、2月:-11.5%←-10.6%)
・独・4月消費者物価指数速報値:前年比+2.0%(予想:+1.9%、3月:+1.7%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は108.79-109.22円のレンジ

・1-3月期GDP速報値が市場予想を上回ると米長期金利が上昇

・米長期金利は一時1.686%前後まで上昇後1.64%台まで低下

・一目均衡表基準線が位置する109.23円がレジスタンスとして意識

・3月米住宅販売保留指数が予想を下回ったことが相場の重石

・VIX指数は17.28から17.61へ上昇

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