★欧州市場序盤の取引では、株高、ドル安の流れが進展した。主要な下値目処と見られていた11月上旬の安値103.18円を下抜けたが、クロス円の上昇によりドル売りが加速する状況にはならなかった。欧州市場では欧米株価指数の堅調地合いで、リスク選好の円売りがドルを下支えしたことで、小幅に値を戻した。対ポンドを中心にドル売りが継続した影響から下値を探る展開となった。その後、約9ヵ月ぶりに節目の103.00円をブレイクしてストップロスを巻き込み下落した。
米金融緩和の長期化観測を背景としたドル売りが引き続き優勢となった。米追加経済対策を巡る与野党協議が前進したと伝わると、米長期金利が下げ止まりドルの買い戻しが優勢になった。米長期金利は0.89%付近が目先の底となり0.94%付近へ持ち直した。株価動向を受けて為替はドル売り・円売り傾向になり、米長期金利の目先的な戻りが一服したことで、やや動きが重くなった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・11月消費者物価指数改定値:前年比-0.3%(予想:-0.3%、速報値:-0.3%)
・ユーロ圏・11月消費者物価コア指数改定値:前年比+0.2%(予想:+0.2%、速報値:+0.2%)
・米・11月住宅着工件数:154.7万戸(予想:153.5万戸、10月:152.8万戸←153.0万戸)
・米11月住宅建設許可件数:163.9万戸(予想:156.0万戸、10月:154.4万戸)
・米・12月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:11.1(予想:20.0、11月:26.3)
・米・先週分新規失業保険申請件数:88.5万件(予想:81.8万件、前回:86.2万件←85.3万件)
・米・失業保険継続受給者数:550.8万人(予想:570.0万人、前回:578.1万人←575.7万人)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は102.84-103.24円のレンジ
・英国とEUのFTA交渉が合意へ向けて進展しているとの観測からポンド買い
・英中銀金融政策委員会は市場予想通り政策金利など据え置き
・米FRBの金融緩和の長期化観測を背景としたドル売り
・米経済指標は強弱入り混じる結果となったため反応は限定的
・VIX指数は22.50から21.93へ低下
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