★欧州市場序盤の取引では、アストラゼネカが新型コロナワクチンの臨床試験で平均して約70%の有効性が示されたと発表したことを受け、リスク選好のドル安・円安が持続した。欧州株が堅調に推移、NYダウ先物も200ドル超高に反発となる中、リスク選好のドル安・円安地合いが交錯し、103.80円近辺で小幅な値動きが継続した。英国とEUの自由貿易交渉について今週中の合意期待が高まっていることも相場の下支えとなり対欧州通貨などで、ドル売りが進んだ流れに沿って円買いが優勢となった。その後は、103.70円台で方向感を欠いた動きとなった。
11月の米製造業・サービス業・総合の各種PMIが市場予想を上回る好結果だったことを受け、NYダウは300ドルを超えてドルが上昇した。ロンドンフィキシングに絡んだドル買いフローも観測され、ドルが急騰した。NYダウは150ドル程度う上昇、ナスダック総合は小幅安となり、大きな値動きは見せなかったが、為替市場はドルが堅調となった。ロンドンフィキシング後はドル買いの勢いも収まり104円前半でもみ合いとなった。NY市場序盤の調整から揺り返し、104円ミドル圏での攻めぎ合いとなった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・マークイット11月製造業PMI:53.6(予想:53.2、10月:54.8)
・ユーロ圏・マークイット11月サービスPMI:41.3(予想:42.0、10月:46.9)
・ユーロ圏・マークイット11月総合PMI:45.1(予想:45.6、10月:50.0)
・英圏・マークイット11月製造業PMI:55.2(予想:50.5、10月:53.7)
・英国・マークイット11月サービスPMI:45.8(予想:43.0、10月:51.4)
・米・10月シカゴ連銀全米活動指数:0.83(9月:0.32←0.27)
・米・11月製造業PMI速報値:56.7(予想:53.0、10月:53.4)
・米・11月サービス業PMI速報値:57.7(予想:55.0、10月:56.9)
・米・11月総合PMI速報値:57.9(10月:56.3)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は103.68-104.63円のレンジ
・独の部分的なロックダウンを12月20日まで延長
・新型コロナウイルスワクチン治験について良好な結果
・11月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想上回る
・ロンドンフィキシングに絡んだドル買い優勢
・VIX指数は23.70から22.66へ低下
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