★欧州市場朝方の取引では、欧州株が全面高、日経先物も70円高に続伸となる中、リスク選好回復を受け、ドル安・円安が持続下。ドル/円は全般ドル安地合いを受け、111.00円近辺でドルが上げ渋った。欧州勢本格参入後も動意は乏しく111.00円台でもみ合い商状を継続した。世界的な株高や米長期金利の上昇がドルの下値を支えた。世界的な景気減速への懸念が弱まり、米長期金利も2.44%台まで上昇したが、ドル買いや円売りは限定的となった。
米小売売上高が予想を下回り、改めて米国の消費減速が懸念されたが、前月が大幅に上方修正されたことで、過度な景気悪化懸念は制御された。その後発表された米3月ISM製造業景気指数が市場予想を上回ったほか、米2月建設支出と米1月企業在庫が予想より強い内容となったことで円売り・ドル買いで反応した。米国株・米長期金利の上げ幅拡大を手掛かりにドルを買う動きが加速した。NYダウ300ドル超高まで上げ幅を拡大した一方で、米長期金利は2.50%を前に上昇が一段落したことでドルの上げも一服した。
★欧米主要経済指標
・英・3月製造業PMI:55.1(予想:51.2、2月:52.1←52.0)
・ユーロ圏・3月消費者物価指数:前年比+1.4%(予想:+1.5%、2月:+1.5%)
・ユーロ圏・3月消費者物価コア指数速報値:前年比+0.8%(予想:+0.9%、2月:+1.0%)
・ユーロ圏・2月失業率:7.8%(予想:7.8%、1月:7.8%)
・米・2月小売売上高:前月比-0.2%(予想:+0.2%、1月:+0.7%←+0.2%)
・米・2月小売売上高(自動車除く):前月比-0.4%(予想:+0.3%、1月:+1.4%←+0.9%)
・米・1月企業在庫:前月比+0.8%(予想:+0.5%、12月:+0.8%←+0.6%)
・米・2月建設支出:前月比+1.0%(予想:-0.2%、1月:+2.5%←+1.3%)
・米・3月ISM製造業景況指数:55.3(予想:54.5、2月:54.2)
・米・3月製造業PMI改定値:52.4(予想:52.5、速報値:52.5)
★欧米市場のポイント
・110.79-111.44円のレンジ相場
・英下院で離脱案の代案が全て否決
・米2月小売売上高は市場予想を下回る
・米3月ISM製造業景気指数は市場予想を上回る
・米長期金利が2.50%へ上昇でドル下支え
・世界経済の悪化懸念が後退しリスク選好
・VIX指数は13.71から13.40へ低下
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