★欧州市場序盤の取引では、米長期金利の低下を受けた株高に支援され、リスク選好のドル安・円安地合いが持続、クロス円が堅調に推移した。なお、NYダウ先物は120ドル高、米長期金利は1.513%付近に低下した。米長期金利が1.50%を割り込むなど低下が続く中、ドル売りの流れは止まらなかった。米長期金利が1.490%付近に小幅持ち直しとなったことに連れ、全般的なドル売りは一巡した。なお、NYダウ先物は150ドル高となった。ECBの政策発表を控え、様子見ムードが広がり、積極的に動きにくい展開となった。ECBが市場の予想通り、政策金利の現状維持を発表したが、声明で『PEPPの購入ペースを次の四半期で大きく加速する』との見解が示されると、独長期金利低下でユーロ売りとなった。ドル/円は108円台半ばでこう着した。
先週分新規失業保険申請件数は予想以上に減少するとドルはじり高となった。しかし、ドルに対する売り圧力も根強く目先は上値の重い展開となった。NYダウが360ドルほどの上昇で最高値を更新するなどリスク選好のドル売りや米長期金利の上昇頭打ちからドル調整安となった。米10年債金利が米30年債入札後に1.51%割れへと下振れしたことでドルは急落した。その後、目先は手掛かり材料難から方向感の見えにくい展開となった。
★欧米主要経済指標
・米・先週分新規失業保険申請件数:71.2万件(予想:72.5万件、前回:75.4万件←74.5万件)・米・失業保険継続受給者数:414.4万人(予想:420.0万人、前回:433.7万人←429.5万人)
・米・1月JOLT求人件数:691.7万件(予想:670万件、12月:675.2万件←664.6万件)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は108.30-81円のレンジ
・欧州中央銀行(ECB)は市場予想通り政策金利を据え置き
・パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の購入ペースを加速すると表明
・NY勢本格参入後は米長期金利が上昇に転じた
・欧米株高に伴うリスク選好のドル売りで戻りの鈍い展開
・VIX指数は22.56から21.91へ低下
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