★欧州市場序盤の取引では、欧州株高を背景にリスク選好によるドル安・円安の流れが持続した。なお、欧州株は全面高で推移した。欧州株高・NYダウ先物が堅調地合いとなったことで、リスク選好的なドル売りが強まった。ドル/円もリスク選好の動きからドルが全面安となった影響を徐々に受け、じり安の展開が継続した。欧米株価指数の上げ幅がやや縮小し、株高を好感したドル売り・円売りは抑制された。
4月米新築住宅販売件数は予想を上回った一方、5月米消費者信頼感指数は予想より弱い内容となるなど、強弱入り混じる内容だったこともあり相場の反応は限定的だった。米財務省は440億ドルの2年債入札を実施した。好調な結果を受けて米国債は堅調推移を維持し、金利が低下したことでドル/円はじり安推移となった。NYダウは700ドル超高、米長期金利は0.70%台に上げ幅を拡大したが、ドル/円は鈍い展開となった。19日に108円台定着に失敗した後は107円台で方向感に欠ける動きが継続した。
★欧米主要経済指標
・米・3月FHFA住宅価格指数:前月比+0.1%(予想:+0.5%、2月:+0.8%←+0.7%)
・米・3月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数:前年比+3.92%(予想:+3.44%、2月:+3.52%←+3.47%)
・米・4月シカゴ連銀全米活動指数:-16.74(予想‐3.5、3月:-4.97←-4.19)
・米・5月消費者信頼感指数:86.6(予想:87.0、4月:85.7←86.9)
・米・4月新築住宅販売件数:62.3万戸(予想:48.0万戸、3月:61.9万戸←62.7万戸)
・米・5月ダラス連銀製造業活動指数:‐49.2(予想:-61.0、4月:-73.7)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は107.34-88円のレンジ
・世界的な経済活動再開で景気回復期待
・新型コロナウイルスのワクチン臨床試験が進展でリスク選好
・ECBは独連銀抜きでQEの緊急案を作成との報道
・米国経済指標は強弱入り混じる内容で相場の反応は限定的
・リスク選好のドル売り優勢
・VIX指数は28.16から28.01へ低下
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