FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 リスク選好でも近くて遠い109円台!

 

★欧州市場朝方の取引では、アジア市場の流れを引き継ぎ、米中通商協議の進展期待などを背景にしたリスク選好改善によるドル安・円安の流れが持続した。なお、欧州主要株価指数は全面高で取引を開始した。欧州市場では、米長期金利の上げ渋りでドル買いは抑制され、108.80円台を中心とした値動きが続いた。欧州勢本格参入後、ユーロ/ポンド取引主体の相場展開となっており、ドル/円の動意は薄く小動きを継続した。

 

NY勢参入後も方向感を欠いた動きが続き、108.80円台でのもみ合いとなった。市場では18日高値の109.07円が目先の上値目処として意識された。日米株価指数の上昇に伴う円売り・ドル買いが出て一時108.95円と日通し高値を付けたものの、200日SMAが意識されると伸び悩んだ。109円付近に観測されるドル売りオーダーを前に上昇の勢いは強くないものの、堅調な米国株式市場を眺めながら下値も限定的となった。米長期金利の低下も相場の重石となりドルは伸び悩んだ。

 

★欧米主要経済指標

・独・11月企業景況感指数:95.0(予想:95.0、10月:94.7←94.6)

 

・米・10月シカゴ連銀全米活動指数:-0.71(予想:-0.20、9月:-0.45)
・米・11月ダラス連銀製造業活動指数:-1.3(予想:-3.8、10月:-5.1)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円は108.79-97円のレンジ相場

・英国保守党と野党の支持率縮小でポンド売り

・米中貿易協議の第1段階の合意が近いとの報道でリスク選好

・知的財産権の保護で中国が譲歩したと伝わる

・米国10年債金利は前営業日比0.02%低い1.75%

・VIX指数は12.34から11.87へ低下

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