FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 リスク選好回復によるドル買い優勢!

 

★欧州市場序盤の取引では、欧州株価指数が反発となったことを背景に、前日の反動調整の動きにより円安地合いが持続した。なお、NYダウ先物は110ドル高、米長期金利は1.33%台に上昇した。欧州市場では、欧州株やNYダウ先物の堅調地合いでリスク選好的な円売りに振れたが、米長期金利が上げ渋ったことで、ドル買いは限定的だった。米長期金利が1.33%台で伸び悩んだことでドルは弱含みとなった。

 

米長期金利が1.33%から1.35%まで上昇し、NYダウが200ドル高で推移する中、110円台を回復した。NYダウが340ドル超上昇したことを受けて、投資家のリスク回避姿勢が後退する円売りが優勢になった。リスク回避姿勢が後退すると円売り・ドル買いが先行した。米長期金利が上昇したことも相場の支援材料となり一時110.26円と日通し高値を更新した。リスク選好の円売りが依然として意識される中110.20円前後でもみ合いとなった。ドルが欧州や資源国通貨に対し弱い影響を受けて伸び悩んだが、クロス円全般の底堅さに支えられた。

 

★欧米主要経済指標

・英・5月貿易収支:-84.81億ポンド(予想:-110.50億ポンド、4月:-109.48億ポンド←-109.58億ポンド)

 

・米・5月卸売在庫改定値:前月比+1.3%(予想:+1.1%、速報値:+1.1%)
・米・5月卸売売上高:前月比+0.8%(予想:+1.1%、4月:+1.1%←+0.8%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は109.87-110.26円のレンジ

・ロンドンのフィキシングに絡んだポンド売りのフロー観測

・WTI原油先物価格が大幅上昇したことを受け産油国通貨に買い

・米長期金利が1.35%台まで上昇すると円売り優勢

・VIX指数は19.0から16.18へ低下

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