★欧州市場朝方の取引では、ドルは全般にもみ合い商状となったが、12月FOMCの結果発表を受けた市場の混乱が続く中、ドルの上値は依然重い展開となった。なお。欧州株は概ね軟調に取引を開始した。NYダウ先物が続落、日経先物も節目の2万円台を割り込んだことを受け、リスク回避の動きが再開した。前日大きく買われたユーロの利益確定売りが強まりドルをサポートした。欧州市場では、欧州株安を背景としたリスクオフの動きが強まったが、円買いの動き一服後は111.10-30円のレンジ内でもみ合いとなった。クリスマス休暇を前に各々の通貨がポジション調整の動きをする中、111円前半で動意の乏しい展開となった。
米政府機関の一部が閉鎖される可能性が高まっていることが相場の重石になった。ウィリアムズ米NY連銀総裁がインタビューで、『市場のリスクへの懸念を認識しており、非常に注意深く市場に耳を傾けている』と強調したことでリスク回避の動きが一時後退した。ただ、米政府機関閉鎖の確率が高まりリスクオフの動きが再燃した。その後、特段の手掛かりは見当たらなかったがドル買いが優勢となった。対ユーロなどでドル買いが強まったことを手掛かりに、ドルが切り返した。
★欧米主要経済指標
・英・7-9月期GDP改定値:前年比+1.5%(予想:+1.5%、速報値:+1.5%)
・英・7-9月期経常収支:-265億ポンド(予想:-220億ポンド、4-6月期:-200億ポンド←-203億ポンド)
・英・11月公的部門純借入額(銀行部門除く):+72億ポンド(予想:+77億ポンド、10月:+64億ポンド←+88億ポンド)
・米・7-9月期GDP確定値:前期比年率+3.4%(予想:+3.5%、改定値:+3.5%)
・米・7-9月期個人消費確定値:前期比年率+3.5%(予想:+3.6%、改定値:+3.6%)
・米・11月耐久財受注速報値:前月比+0.8%(予想:+1.6%、10月:-4.3%)
・米・11月耐久財受注(輸送用機除く):前月比―0.3%(予想:+0.3%、10月:+0.4%←+0.2%)
・米・11月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防):前月比―0.1%(予想:+0.2%、10月:+0.8%←+0.3%)
・カナダ・10月小売売上高:前月比+0.3%(予想:+0.5%、9月:+0.1%←+0.2
・米・12月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:98.3(予想:97.5、速報値:97.5)
・米・12月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:2.7%(速報値:2.7%)
・米・11月コアPCE価格指数:前年比+1.9%(予想:+1.9%、10月:+1.8%)
・米・11月個人所得:前月比0.2%(予想:+0.3%、10月:+0.5%)
・米・11月個人消費支出:前月比0.4%(予想:+0.3%、10月:+0.6%)
★欧米市場のポイント
・110.19-11.44円のレンジ相場
・クリスマス休暇控えポジション調整の動き
・米NY連銀総裁のハト派発言
・米政府機関の一部が閉鎖される可能性
・VIX指数は28.38から30.11へ上昇
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