★欧州市場朝方の取引では、イタリア株を中心に欧州株が全面高で推移、リスク許容度の改善を受けクロス円の下げ幅が縮小した。ユーロ/ドルが本日高値圏に浮揚した影響で、ドルにはやや下押し圧力がかかった。欧州株は全面高、NYダウ先物も上昇したが、米長期金利は2.09%台に低下した。ただ、ECB理事会、ドラギ総裁会見待ちで全体的に小動きとなった。対ユーロでドルが下落した影響を受けてじり安となった。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だったことも重石となり、一時108.00円近辺まで下落した。
米国とメキシコの移民を巡る協議や翌日の米5月雇用統計を見極めたいとして、大きな方向感は出なかった。米・メキシコは協議を続けていたが、一部報道によると、メキシコは関税の引き上げを回避できる提案は出せず、米国は関税を引き上げる方針と伝わりドルは押し戻される展開となった。しかし、米政府はメキシコへの関税を先送りする方向で検討との報道が伝わると、NYダウが上げ幅を広げたことを受け、ドルが買われる展開となった。米ホワイトハウスが『米政府は依然としてメキシコからの輸入品に対する追加関税の発動を進めている』との見解が示されると上値が重くなった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・1-3月期GDP確定値:前年比+1.2%(予想:+1.2%、改定値:+1.2%)
・欧州中央銀行(ECB):主要政策金利を0.00%に据え置き
・預金ファシリティ金利(中銀預金金利、下限)を-0.40%に据え置き
・限界貸出金利(上限)を0.25%に据え置き
「現水準の金利を少なくとも2020年上期末まで維持へ」(前回2019年末)
「QE購入債券の再投資、利上げ開始後もかなりの間継続へ」
「新たなTLTROの金利は主要金利プラス0.1ポイント」
・米・4月貿易収支:-508億ドル(予想:-507億ドル、3月:-519億ドル←-500億ドル)
・米・先週分新規失業保険申請件数:21.8万件(予想:21.5万件、前回:21.8万件←21.5万件)
・米・失業保険継続受給者数:168.2万人(予想:166万人、前回:166.2万人←165.7万人)
・米・1-3月期非農業部門労働生産性改定値:前期比年率+3.4%(予想:+3.5%、速報値:+3.6%)
・米・1-3月期単位労働コスト改定値:前期比年率-1.6%(予想:-0.9%、速報値:-0.9%)
★欧米市場のポイント
・108.00-108.56円のレンジ相場
・ECBは政策金利の据え置きを決定
・金利据え置き期間を延長する方針
・ドラギ総裁の会見では想定ほどハト派にならず
・米国のメキシコへの関税報道で上下に振れる展開
・前週分の米新規失業保険申請件数は弱い結果
・前週分の米新規失業保険申請件数は弱い結果
・VIX指数は16.09から15.93へ低下
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