★欧州市場朝方の取引では、FRBのクラリダ副議長が前日に先々週のハト派発言を修正し、緩やかな利上げ継続を支持したことを受けたドル高の流れが持続した。ただ、パウエルFRB議長講演に注目が集まる中、米長期金利が小幅低下となったことにつれ、全般的に持ち高調整の動きからドル売り戻しが優勢となった。また、英国のEU離脱案の議会承認の確率が50%近くあるとの観測がみられ、ポンド買いをきっかけにドル売り気味となった。その後、米長期金利が上昇に転じたほか、NYダウ先物が堅調に推移したことが支えにドル買い戻しが入った。
NYダウが一時200ドル超上昇したことや米長期金利が再上昇したことでドル買いが持続した。ロンドンフィキシングに向けてドルが一段高となった。パウエルFRB議長の講演内容が伝わると、来年に米利上げが一旦打ち止めになるとの見方が一段と高まり、ドル売りが優勢となった。また、NYダウは上げ幅を拡大し、米長期金利は低下した。一旦113.40円台で下げ渋るも全般ドル売りが続く中、113円半ばで上値の重い展開となった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・10月マネーサプライM3:前年比+3.9%(予想:+3.5%、9月:+3.6%←+3.5%)
・米・7-9月期GDP改定値:前期比年率+3.5%(予想:+3.5%、速報値:+3.5%)
・米・7-9月期個人消費改定値:前期比年率+3.6%(予想:+3.9%、速報値:+4.0%)
・米・7-9月期GDP価格指数改定値:前期比+1.7%(予想:+1.7%、速報値:+1.7%)
・米・10月前渡商品貿易収支:-772憶ドル(予想‐770憶ドル、9月‐763憶ドル)
・米・10月卸売在庫速報値:前月比+0.7%(予想:+0.4%、9月:+0.6%←+0.4%)
・米・11月リッチモンド連銀製造業指数:14(予想:15、10月:15)
・米・10月新築住宅販売件数:54.4万戸(予想:57.5万戸、9月:59.7万戸←55.3万戸)
★欧米市場のポイント
・113.43-114.03円のレンジ相場
・英国のEU離脱案についての懸念後退
・米・トルコの関係改善期待からリラ買い
・パウエル米FRB議長の発言をきっかけにドル失速
・VIX指数は19.02から18.49へ低下
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