★欧州市場序盤の取引では、米バイデン次期政権による追加経済対策は想定を超える規模との報道を受けドル買いが強まったが、円売り後退でやや値を下げた。NYダウ先物が105ドル高に反発となる一方、米長期金利が1.10%付近で伸び悩む中、104.00円前後でもみ合い相場となった。欧州市場では、材料が乏しくリスクの後退により主要通貨は円に対して底堅く推移した。新規材料難に米長期金利の上げ渋り等に上値の重い展開となった。
NY勢が参入するにつれてドル買いの方向に傾き104.15円まで買われた。米新規失業保険申請件数が予想以上に増加したことからじり安となった。米新規失業保険申請件数が予想より悪化したことや、米国株高を受けたリスク選好ムードがドルの重石となり、全般ドル売りが優勢となった。パウエル米FRB議長のハト派寄りの発言もドルの重石になった。パウエル米FRB議長のハト派的な発言を受けて日通し安値を付けたものの、前日の安値103.53円が目先のサポートとして働くと下げ渋った。米長期金利が1.13%台まで上昇したことも相場の下支えとなった。
★欧米主要経済指標
・独・2020年GDP:前年比-5.0%(予想:-5.2%、2019年:+0.6%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:96.5万件(予想:78.9万件、前回:78.4万件← 78.7万件)
・米・失業保険継続受給者数:527.1万人(予想:500.0万人、前回:507.2万人)
・米・12月輸入物価指数:前月比+0.9%(予想:+0.7%、11月:+0.2%←+0.1%)
・米・12月輸入物価指数:前年比-0.3%(予想:-0.8%、11月:-1.0%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は103.53-104.15円のレンジ
・ECB理事会議事要旨でユーロ高の懸念が判明してユーロ売り
・イタリアの政治情勢が不安定化していることが相場の重石
・米新規失業保険申請件数が弱い内容
・米FRBによる債券購入のテーパリング(段階的縮小)観測が後退
・VIX指数は22.21から23.25へ上昇
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